学校誌「友情」が拓く世界

先週土曜の「中学講堂朝会」で、学校誌「友情」293号の話題に触れました。きっとこの講堂朝会が終わって2時間目に生徒たちに配布されるであろう「友情」最新号についてです。

「友情」が学校の歴史を記録する大事な役割を担っていること、10数名の友情編集委員がその原稿を書き、写真を撮っていること、そして、年間4号を発行していて、それぞれ発行までに何度も何度も校正を重ねていること…。一冊の学校誌が生徒の皆さんの元に届くまでのことを、編集委員になれなかった自身の思い出から始まり、顧問を務めた経験から、そして娘が友情編集委員であった親の立場から、お話しました。

同じ行事でも、 一人一人が違う体験をし、感想を持ち、自分なりの視点でその行事を見るものです。「友情」は、その行事全体を振り返る「俯瞰」の役目も果たします。先輩たちの活躍や、実行委員の準備、他のクラスのエピソードなどなど、「友情」を読むことで自分がつかみきれなかったその行事の全体像が捉えられるのです。

今号では、浜松アリーナで無観客で行った「パフォーマンス発表」が特集されています。他学年の発表を見られなかった生徒たちには、「友情」がその全体像を教えてくれる、貴重な存在でもあります。

また、6月に行った「国際カンファレンス」も、昨年度1年間の国際理解行事を一気に振り返る機会でした。講堂での生徒発表を、今度は文字と写真でまとめるのが、友情編集委員の仕事です。編集委員の俯瞰的視点も求められます。

発行されたばかりの「友情」293号は、講堂朝会という場でオオバが前宣伝する形で、中学生の元に届けられました。いつもとは違う「友情」への向き合い方があったようです。今、続々と届いている「講堂朝会を聞いて」のアンケートフォームには、「友情」293号への感想もたくさん書かれていましたので、編集委員たちへのエールも込めて感想を少しご紹介しましょう。

  • 自分が知らない行事など西遠で行われている様々なことを知りました。パフォーマンス大会では、実行委員の先輩方が計画変更にも臨機応変に対応し、すばらしい大会を作ってくれていたことを知りました。(中学1年)
  • インタビュー内容や、一つ一つの学年行事など細かく書いてあり、もともと先輩方が作っていると知らなかったので、それを知った上で読んでみると、すごいなと思いました。(中学1年)
  • 私はギター・マンドリン部なのですが大会のことについてしっかり書いてもらっていて流石だなと思いました。写真や文章の色などがとても工夫されていて見やすかったですし、わかりやすくてすぐに読み終わっちゃいました。(中学1年)
  • 私はダンス部に所属しており、先輩方からのメッセージを読み、自分も将来そのような言葉を言えるように今から何もかも全力で頑張りたいと思いました。(中学2年)
  • 実を言うとすべてしっかり読んだのは今回が初めてだったけれど学校生活の振り返りだけでなくこれからの私達に役立つことや「へー」と思うことが多くとても楽しく読むことができました。(中学2年)
  • とても苦労して友情編集委員のみなさんが作っているのだと知って、冊子の隅々まで楽しんで読めました。(中学2年)
  • 今まで友情に関わってきた人はすごいと思いました。私の近くにも友情編集委員がいて、昼も放課後も集まりがあり大変そうだけど友情を作るために頑張っていてかっこいいと思いました。(中学3年)
  • 今までにどんな活動があったのかなど懐かしく思いながら振り返りました。自分自身な活動だけでなく他の人の活動も知ることが出来ました。また、友達が毎週月曜日に「友情行ってくる!」と言って頑張っているところや大変そうにしているところも見ていたので完成品を見てすごいなと思いました。今まではクラスに友情編集委員がいなかったのでそう思うこともありませんでしたが今回は少し違う見方も出来ました。(中学3年)
  • 私は友情が手元に来るのが毎回楽しみでたまりません。自分たちが体験したことについて読むのはもちろん他の学年がどんなことをしたのかを読むのが特に面白いです。(中学3年)

各学年から3人ずつ感想を紹介しました。彼女たちの文章の中に、行事の再発見はもちろん、友情編集委員への尊敬と感謝、行事や部活の中心として頑張っている先輩への感謝、そして自分もそうなりたいというあこがれや目標…いっぱい詰まっていますね。先輩たちに読んでほしい感想ばかりです。

学校誌が教えてくれる学園の四季。「友情」という一冊を読むことで、生徒一人一人にも広がる世界があるのです。