大河ドラマのススメ

久々に、大河ドラマのことを書きます。
 ※これまでの大河ドラマについてのオオバのブログは、こちらからぜひお読みください。

今年2月14日に始まった「青天を衝け」は、夏にオリンピックやパラリンピックの期間に中断がありましたが、我が家では毎週楽しみに見ており、中断期間はとてもつまらなかったです。ここまで欠かさず見てきて、いろんな感想を持ちました。

【幕末編】
①徳川慶喜について、かなり認識が変わりました。草彅剛、恐るべし。
②幕末にどれだけ将来有望な人間が殺され、あるいは自害してしまったのか、と改めて嘆きました。生きていてこそ新たな世を作る人材となろうものを…。
③パリ万博に訪欧した一行の驚きや発見、学び、「新たな価値観を受け入れる」ことの難しさ。主人公渋沢栄一のように新しいものをおもしろい(本人の言葉だと「おかしれえ」)と感じ、肯定的・創造的に考える力って、大事なんだなと思いつつ、自身を省みました。

【明治編】
④歴史の教科書に出てくる明治維新の4字熟語(廃藩置県・地租改正・文明開化・富国強兵…)がドラマの中で躍動しているのを見るのは実に心地よい!ぐるぐるします(これも栄一の口癖)。
⑤何かを作り出すワクワク感。郵便制度も、銀行も、商工会議所も。今までなかったものをゼロから作る困難や苦労を、高揚感・使命感が超えていきます。
⑥女性たちが活躍し始める楽しさ。次回14日の放送では、ついに渋沢らの奥様達が動き出します。明治時代を描いた「八重の桜」「花燃ゆ」にも共通した面白さです。

あと5,6回で終わってしまう「青天を衝け」ですが、明治時代からの歴史の重要語句を覚えるためにも、女性の歴史を知るためにも、生徒の皆さんにぜひ視聴してほしいと思います。

そして、来年1月9日からは、新しい大河ドラマが始まります。オオバがひたすら楽しみにしている「鎌倉殿の13人」です。今度は、平安時代末期の源平の合戦から、鎌倉幕府の始まり、そして源治から北条へと権力が移っていく執権政治の始まりまでが描かれます。脚本が三谷幸喜と聞いただけでワクワクします。「新選組!」「真田丸」に続いて大河ドラマ3作目です。それだけでも嬉しいのに、主人公の北条義時を小栗旬さんが演じると聞いた時には、オオバはもう完全に舞い上がりました。(申し訳ないけど「青天を衝け」早く終われ!と思っていたことを告白します。ごめんなさい。今、松潤ファンが「鎌倉殿の13人」早く終われ!早く「どうする家康」始まれ!と考えているとしても、怒れない・・・。)

少し冷静になりますね。2023年の大河ドラマ「どうする家康」は、もちろん浜松ゆかりの家康が主人公ですから、みんな盛り上がると思いますが、実は、来年の「鎌倉殿の13人」にも、浜松にゆかりある人も登場するのです。それは、源範頼(みなもとののりより)という武将です。

源範頼は、頼朝の弟で、義経のお兄さんです。今の磐田市(旧 豊田町)池田のあたりで生まれ、浜松市蒲地区(昔は遠江国蒲御厨)で生まれ育ったため、範頼は蒲殿(かばどの)と呼ばれていたのです。蒲神明宮の蒲殿ですよ! 西遠のこんなに近くに、大河ドラマの登場人物がいるのです!

今回、その蒲殿こと源範頼を演じるのは、迫田孝也さん。「真田丸」で初めて知った役者さんですが、「西郷どん」では薩摩言葉の指導もしていましたし、この頃は民放のドラマにもかなり出演されていますね。ちょっとTBSの安住アナに似てるように思うのですが、どうかしら。

さて、源範頼という武将は、源平の戦いではかなり貢献し、義経の奔放さと比較して頼朝からの信頼が厚かったようですが、その後失脚してしまいます。今まで、大河ドラマに何度も範頼は出てきましたが、源平の合戦後の範頼が描かれるのは初めてじゃないかなと思うと、どんな人物として描くのか三谷幸喜の采配が楽しみです。詳しくは、こちらのサイトからどうぞ。

歴史の勉強になる大河ドラマ。そして、今年は近代女性史を理解するためにも、来年と再来年は「遠州を知る」という意味でも、ぜひぜひご家族でご覧いただきたいと思います!ドラマで見ると、教科書の歴史が立体的に動き出しますよ。

【おまけ】日曜朝6:45からのBSプレミアム「黄金の日日」(私が高校3年生の時に放送していた大河ドラマ)もおすすめします。戦国時代の堺の商人が主人公です。今、秀吉が大阪城を建ててます。

【おまけ2】書き終わって気づいたら、三谷幸喜さんだけ、呼び捨てにしてました。ごめんなさい!