授業の新たな取り組み

今年の西遠の授業、生徒の主体的な活動がますます多くなっています。
昨日、今日と高校1年生の英語の授業を2講座ほど見学しました。
今、高校1年生は、生徒2人がペアになってインタビュー形式のパフォーマンスを行うという学習をしています。
一人はサッカーの長友選手になりきり、もう1人はテレビ番組のインタビュアー(黒柳徹子さん風?)になって、2人一組でインタビューのお芝居を見せる、というものです。
教科書の文章をもとに、インタビューの内容は各ペアが工夫します。



ゲストをスタジオに招き入れるところから始まり、インタビュアーは長友選手について簡単な紹介を述べた後、彼(彼女?)に3つの質問をします。
堂々としたペアも、暗記したのに忘れてしまって笑い出すペアもいましたが、2人で台本を作り、練習して臨んだだけあって、どこも工夫あふれるパフォーマンスを見せてくれました。
二人のパフォーマンスを見る生徒たちも、採点しながら英語を聞きとっています。
採点は、「教科書の本文をうまく利用した分かりやすいまとめになっているか」「質問に対して一言だけの答えで済ませていないか」「感情を込めているか」「聞き取れる声の大きさか」等をチェックしますから、短いパフォーマンスを楽しみながらも、聞く生徒たちも真剣そのもの。
生徒たちも楽しみながら英語の発音や間の取り方が工夫できていて、さらに次への課題も見つかったようで、主体的に英語を学び活用していく姿勢が見られました。
ちょうどワールドカップの日本の快勝もあって、タイムリーなパフォーマンスでした。
中学3年生の社会科の授業では、先日私たち教員が研修をした「知識構成的ジグソー法」が早速実践されていました。

3,4人がひと組になって、活動が始まりました。
グループのメンバーは3つの資料をそれぞれが分担して説明します。
まずはじっくりプリントの文章を読んで、頭を整理。

合図で黙読を終わると、今度は各自の説明タイム。
グループの他のメンバーに理解してもらえるように、自分の担当するプリントの文章をかみくだいて説明したり、プリントの写真をみんなに見せたりしています。
やがて、グループみんなでワイワイ議論が始まりました。
頭がくっつくほどの近さで、みんな話し合っていました。

「戦争が終わって、日本がどういう社会になろうとしていたのか」がテーマの話し合いでしたが、プリントの写真について「これは何が言いたい写真なのかな」という疑問が出て、グループみんなで考えていたりするなどの光景が見られました。
社会科、歴史分野への興味関心が広がり、今と結び付けて考えられる、そんな幅広い気づきが生徒の間に生まれているように思われました。
「自ら考え、自分の力で答えを見つけられる生徒の育成」は、今年の大きな目標の一つです。
先生方の授業の工夫が、生徒の力を伸ばしていけるように、先生方も切磋琢磨していきます。