昨日は、中高揃っての講堂朝会でした。
全校が一堂に集うこのチャンスに、私は「学園生活で育む力」と題してスクリーンを使ってお話をしました。
学園祭の前には毎年、学園祭のHR展で私たちは何を学ぶかというお話をしていますが、昨日の講堂朝会では、行事ではなく、日々の活動に重点を置いて話しました。
具体的には、「姉妹掃除と学園美化」そして「自主規制と生徒会活動」についてです。
今日は、姉妹掃除と学園美化について、昨日の私の話をまとめておきたいと思います。
毎日行っている姉妹掃除。
今年は4月7日に初めての「姉妹昼食会」が行われ、今年の姉妹ピア活動がスタートしました。
そして、掃除などを担当する生徒会の「姉妹執行」からは、4月14日の生徒総会で「5S」についての説明がありました。
「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」を意識しようという呼びかけが4月の時点であったのでした。
今年度の姉妹掃除、そして学園美化は、こうして動き始め、
早くも3か月が過ぎました。
先々週行なわれた姉妹リーダー会では、姉妹掃除の分担区域について、自分たちが工夫しているところ、これから変えたいと思っていることなどをリーダーさんに書いてもらいました。
リーダーさん、頭をひねって、日頃の掃除活動を振り返っています。
日頃の掃除を漫然と行うのではなく、問題意識を持って取り組めば、「こうやったらもっと効率的にできる!」「こうやればモチベーションが上がる!」というアイディアが何かしら出てきますよね。
いろんな実践例が挙がりました。
更に、先日の姉妹昼食会では、グループ内の誰かが行なっている小さな工夫や、小さな問題点の解決策などを、リーダーがメンバーに聞いて、用紙にまとめました。
その結果、たくさんのアイディアや実践例が集まったのです。
そのカードに書かれた内容を私も読ませてもらい、
また姉妹執行部長の生徒や姉妹課長の先生と共に、掃除時間にその実践を取材しました。
それらを、いくつかスクリーンで紹介しました。
おおっというアイディアもありました。
同じ悩みに対して、違う取り組みをしているところもありました。
ユーモアのある、こんなアイディアも紹介しました。
↓
4月末の「姉妹ドッジボール大会」の優勝の賞状が、掃除場所のトイレにこうして飾ってあったのです。
これも、チームワークやモチベーションアップのためのステキなアイディアですよね。
様々な取り組みを紹介しながら、私が述べたのは、
・まず気づくことから始まる
・答えは一つではない
・アイディアからまた次のアイディアが生まれることもある
・過去のアイディアを受け継ぐことも大事
・気づく→考える→動く→変わる
・15分間の掃除をプロデュースしてみよう
ということでした。
15分の掃除時間は、短そうでいて、実は学べることがたくさんある宝のような時間なのです。
21世紀スキルについても、紹介しました。
21世紀はグローバル社会。
そのグローバルな世の中を生き抜くために必要な10の力が「21世紀型スキル」としてまとめられて、様々な書籍等で紹介されています。
姉妹掃除、学園美化を進める中で、例えば、コラボレーション力やコミュニケーション力、問題解決力や、創造力など、育める力がたくさんあるのです。
そういう力を育むことのできる「姉妹掃除」を、積極的に生かしてほしいと私は思っています。
また、掃除に関して、こんな本も紹介しました。
「清掃はやさしさ」…羽田空港の掃除のプロ、新津春子さんの本です。
以前いただいたこの本を、掃除について話すこの機会に全校生徒に紹介することができました。
新津さんが、「清掃で大事なことは何か」を語っているこの本は、「21世紀型スキル」という「最先端の今だからこそ求められている力」だけでなく、「思いやり」「優しさ」といった「人としてなくしてはならない普遍の力」の大切さにも気づかせてくれます。
普遍の力の大切さは、学園のこの碑文にも書かれています。
「草にも木にもいいことをしよう
人にも自分にもいいことをしよう
そこにあなたの道があり
明るい社会が生まれる」
富郎先生の言葉です。
50分間の間に、掃除のこと、自主規制のこと、と少々盛り込み過ぎた講堂朝会でしたが、生徒の皆さんの意識が少しでも変わればうれしいです。
さあ、明日からの掃除はどうかな?