今日3月8日は「国際女性デー」です。
朝日新聞や毎日新聞、東京新聞など、様々な特集を組んでいるのを目にしました。また、国連のグテーレス事務総長も、国際女性デーに因んでメッセージを発表しました。国連が定める今年の国際女性デーのテーマは「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」です。グテーレス氏は訴えます。「今年のテーマから私たちが再認識するのは、女性や女児が気候変動や環境破壊の矢面に立たされているという事実です。『国際女性デー』にあたり、今こそあらゆる女性と女児のために、時計の針を前に進める時です。」と。
今も、世界のあちこちで、私たちの身近でも、女性と女児の苦難が発生しているのだという認識を、私たちは持たなくては、と思います。
私たちが西遠で培っていこうとしている「21世紀型スキル」の4分野の中には、「世界の中で生きる(Skills for Living in the World)」という分野があります。自分の周囲何メートルのことだけに興味を持ち行動するのではなく、世界の中で生きていくという考え方を持ち、地域と世界のよい市民となり、人生とキャリアを設計し、文化的な違いを超えて自身と社会的な責任を持つということが、21世紀には求められています。
歌人の小佐野彈さんは、「他人事なんてない」と言いました。本当に、今、いろいろな出来事を、「自分事」として考えることが求められているのだと思います。
高校生徒会が、ウクライナの人々を救いたいという思いから、募金活動を始めました。何が一番いい方法なのか、もちろん答えは一つではないですが、「平和のために」と生徒たちが自発的に動き始めてくれたことを、私は嬉しく思います。これも、「世界の中で生きる」という点でとても大事なことだと思うのです。
国際女性デーの今日、生徒の皆さんには、様々な社会の問題を知ってほしいと思います。世界各地で起きていること、日本の私たちの足元で起きていること、…それらを自分事として学び、悩み、動き始める日にしましょう。「未来を拓く女性の育成」は西遠の教育目標です。未来を拓く力は、女性と女児の未来を拓くことにもつながるのです。
今日、西遠で出会った花たちです。ミモザの花は西遠にはありませんが、花たちが美しくたくましく咲く姿を見ると、応援されているような温かい気持ちになれます。