春休みの西遠では、部活動が感染防止に努めながら練習を開始しています。生活会館からはお琴の音色が響き、南グラウンドにはテニス部の球音が。生徒の活動する音は、学校にとって大事な大事な音です。
オーケストラ部の生徒が練習を終えて帰路につきます。部活では最上級生となった彼女たち、どんどん頼もしくなっています。
今日の白板をご紹介します。
3月24日(木) 空に向きて羽ひろげたる鳥のごと辛夷は咲けり卒業の季 佐藤靖子
西遠にも、辛夷(こぶし)の花が咲きました。図書館で借りた本の中に「辛夷」と「卒業の季(とき)」を重ねて歌うこの短歌に出会い、「あれ?卒業式に辛夷が咲いてるなんて南国かしら?西遠では卒業式にはまだ辛夷は咲かないなあ」などと思いましたが、実際にこうして辛夷の花が咲いて気付きました。高校や小学校・中学校の卒業式よりもっと遅い、大学の卒業の季節を歌っているのですね。作者の佐藤靖子さんは学習院女子短期大学2年とありました。
こうして辛夷の花を見上げると、空に向かって羽を広げているようにも見えますね。青空の下で咲く辛夷を撮影しながら、佐藤さんの歌に導かれて、大学生活を終える卒業生たちに想いを巡らせました。どうぞ、今年の大学卒業生たちも素晴らしい未来を築いていけますように。