「女子学生と市民部と語る会」

春休みに浜松市役所で催された「女子学生と市民部と語る会」に、本校の高校2年生2名が参加しました。この会は、コロナ禍になって注目されるようになった「生理」の問題について、社会としてどのような仕組みづくりが必要なのかを考えるために、女子大生や女子高生の生の声を聞こうと企画された座談会です。本校卒業生で 一般社団法人 グローバル人財サポート浜松 の堀永乃さんもこの企画に携わっておられます。

3月24日に行われた座談会には、女子学生12名(静岡大学3名、静岡文化芸術大学7名、西遠女子学園高校2名)が参加し、市民部長さんや、UD男女共同参画課の皆さんと活発に意見交換を行いました。

話題は、個人個人の初潮や生理の体験や困りごとの発表から、「生理の貧困」という社会問題への思い、行政が行なっている取り組みの内容や課題など、多岐に渡ったということです。そんな中で、西遠の二人は、生徒会が取り組んだRedBoxの募金の活動や、女子校ならではの相談しやすい雰囲気について紹介したとのこと。学校に帰った二人から「とても話しやすくて楽しかったです」「また二回目をやりたいねっていう話も出ました!」と報告を受けました。

堀さんからも、西遠の二人が「女子校ならではの環境だからこそ生理の話ができること」「生理用品の貸し借りが日常的に行えること」「痛みや悩みについて打ち明けられる場所や近しい人が限られることもあること」などを発言して、女子校だからこそ「女性の生理」についてもっと大事に考えなければならないという意識の高さも感じられた、との感想をいただきました。大学生も「高校生と話したい」、高校生も「お姉ちゃんができるみたいで嬉しい」などと盛り上がって、次回もやろうというお話になったのだそうです。 最後にマスクを外して撮影したという笑顔いっぱいの写真から、楽しかった様子が見て取れますね。

今回参加した二人は、「こういう会があるけど出てみる?」と聞いたところ、「出たい出たい!」と二つ返事で参加を表明してくれました。二人とも、2020年2月22日に本校で行われた「hOUR」というイベント(静岡文化芸術大学の学生さんたちが企画した「女の子のための婦人科系イベント」)に参加した生徒です。

コロナ感染拡大直前に奇跡的に実施されたこの会に参加した中学生が、2年後に高校生徒会執行部でRedBoxの募金活動を牽引したり、こうして市役所で自分自身の思いを発言したりするようになったんだなあ、とコロナ禍に翻弄されながらもしっかり成長した生徒たちに感慨無量です。こうした場を与えてくださった堀さんはじめ関係の皆様に感謝申し上げます。

新年度も、西遠の生徒たちは、生徒会を中心に「女子校だからこその発信」を積極的に行うことでしょう。元気で明るく、前向きな生徒たちの建設的な発信に期待しています。