執行部と会員の新たな挑戦 ~前期生徒総会~

令和4年度最初の土曜プログラムの日です。1時間目に「役員認証式」と「全校講堂朝会」が行われた後、中学・高校それぞれに「生徒総会」が行われました。

1時間目の講堂朝会で、私は、役員認証式を受けて、役員になるということや役員選挙への臨み方などを取り上げ、「いやだなと思ったら、やめる」のではなく「やってみること」が大事だというお話をしました。そして、「生徒会活動」「挨拶」「姉妹ピア活動」「学園美化」の4つについてどう意識してほしいか、どう実践してほしいか、生徒の皆さんへの大いなる期待を語りました。

「挨拶」の話をした際には、自分の忘れられない挨拶2つ(岡本寮母先生に教えられた挨拶の極意、祖母との最後の挨拶)を話したのですが、祖母とのエピソードを思い出したら、まさかの涙が。想定外の事態でした…。失礼致しました。

さて、生徒会活動が生徒会会員全員の力で動くことや、「自主規制」という「校則」を自分たちで変えられるという権利をみんながどう行使するか、前年度踏襲ではない新たな挑戦をどう見せてくれるのかなどなど、続いて行われる生徒総会のハードルを直前にかなり上げてしまったオオバでしたが、2時間目の中学生徒総会も、3時間目の高校生徒総会も、ちゃんと新しい一面を見せてくれました。予想よりはるか上を行く西遠生たちです。

2時間目 中学生徒総会の挑戦

中学生徒総会は、スクリーンにスローガンや各執行の方針案を投影、さらにプリントも手元に配っての総会でした。執行部長が発表する方針案を、客席の生徒会会員たちも真剣に聞いています。その真剣で静かな客席に班化が起きたのは、方針案発表の後、質疑応答のために話し合いの時間が持たれた瞬間でした。大変活発に話し合っている様子が見えました。

そして、「それでは質問のある人は手を挙げてください」と司会者が告げるや否や、あちこちから手が挙がりました。中3が主ではありましたが、中2の席からも質問の手が挙がります。客席の会員が会員としての責任を果たしているのです。

質問はどれも生徒会の活動をより良くするための大事な質問でした。大人の我々も考えさせられる鋭い質問もありました。

中学生徒総会の良さはここにありました。前年度よりも多い質問です。上級生の気概が感じられました。中学1年生は、活発な質疑応答を見て、びっくりしたと思います。(舞台の執行部或いは客席から質問する上級生…。颯爽とした先輩たちの姿を見て、きっとあこがれの先輩ができたはず。)

こんなに活発な質疑応答をこなしたのですから、今年の生徒会活動は大いに盛り上がることでしょう。中学生徒会の活動が楽しみです。

3時間目 高校生徒総会の挑戦

高校生徒総会は、会長による「スローガン発表」から始まりました。

今年は中高共通のスローガン「フルスイング」、そして高校生徒会のスローガン「前人未踏」という2つのスローガンで活動していくという決意表明は、会員にも分かりやすく共感を呼ぶものだったと思います。

執行部の基本方針は、舞台スクリーンに投影、執行部長も明るいところに立ってのプレゼンとなりました。

高校生徒会の執行部は、暗い舞台から明るいステージに飛び出す挑戦に加え、友愛執行がペットボトルや古切手の収集、ウクライナへの募金活動について説明した時に、募金や収集活動の目的、集め方、送付先などをしっかり話している姿が印象的でした。とても大事なことだと思います。

さらに、質疑応答では、高1・2年生はタブレットを、高3生は自分のデバイスを駆使して、どんどん質問を書いています。送信された質問は、スクリーンに大きく映し出されます。2月の国際カンファでの取り組みを導入した生徒総会の新たな試みです。オンラインを活用した活発な議論に目を見張りました。

スクリーンの前に立った執行部長が、スクリーンに現れた質問に答えていく形は斬新でした。さらに、「こういう方針でしたが、そのご意見を踏まえて検討します」という回答にも執行部の誠実さを感じました。

自主規制や挨拶といった今年の課題に正面から取り組む高校生徒会の姿勢に、大いに手応えを感じました。昨年度の生徒会長が「今年の活動にワクワクします」と私に語ってくれたことも嬉しかったです。

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さあ、生徒会活動も本格的にスタートしました。来週の土曜日は「PTA総会」です。子どもたちの活動開始の次は、大人の活動スタートとなります。保護者の皆様、総会へのご出席どうぞよろしくお願い致します。