シリーズでお伝えしてきました「HR展で得られたもの」も、今日の「その5」でおしまいにしたいと思います。
最後に紹介する生徒の感想は、高校3年生のものです。
受験生として、西遠での日々を振り返った彼女は、後輩に向けて愛を込めたメッセージをつづっていました。
☆6年生になって半年が経ちました。私は受験勉強を通して、本当に多くのことを学んでいます。単にテストで点を取るためのものではなく、英語の長文では、世界で行われた調査や研究、日本史では、戦争が起こってしまった背景、小論文では、日本や世界で問題になっていることなど、社会に出てから必要となることばかりです。これらのことを学んだおかげか、西遠で行われている教育が、いかに世界で通用するものであるかをこの年になってようやく理解できました。だからこそ、下級生に対して思うことは、学校で用意されたプログラムに全力で取り組むということです。全力で取り組んでいれば、いつかそこで学んでいたことを理解できる時が来ます。何かあるごとに面倒くさいと思ったり、不満を言っていては、何も得ることができず、後から思い出しても「つまらなかったね」と言い合うだけの記憶になってしまいます。目の前にある機会を、生かすも殺すも自分次第です。下級生には、学校を大いに利用して、自分のためになる力を身につけてほしいです。
学園祭に限らず、西遠の様々な行事やプログラムが、今の自分を作っているという実感を、彼女は得ています。
この文章は、私たち教員にとっても大変うれしいものでした。
学園の教育プログラムが、一つ一つ意味があることに、生徒自身が気づき、自身の成長につなげている…。
そして、先輩から後輩へ、こんなに力強いメッセージはありません。
本日午前中に行なわれた高校1年の親子PTAでも、この文を紹介させていただきました。
お父様、お母様方にも、お子さんの未来の姿がご想像いただけたのではないでしょうか。
一人ひとり、このHR展で得られたものは違うでしょう。
学園祭というたった2日間の行事が、楽しいお祭り騒ぎだけで終わってしまうのではなく、そこに至る長い道のりと、学年が上がるとともに積み重ねた経験の中で、生徒たちが貴重な宝物を得て、それが生徒の未来を照らす大きな光になることを願います。
「HR展で得られたもの」シリーズ、これにて終了です。
ありがとうございました。