オーストラリアで読んだ本

中学3年生のオーストラリア研修では、毎年、空港でこうした光景が繰り広げられます。

空港での待ち時間、生徒は静かに読書に興じます。
この写真はセントレアですが、香港空港でもシドニー空港でも、静かに本を広げる生徒たちの姿がありました。
実は、私も読書用に本を3冊持っていきました。
1冊旅行中に読み終わり、2冊目はのんびり今も読んでいます。
3冊も読み切れるわけがないのに、持っていっちゃうんですよねー。
しかも、文庫本にすればいいのに、厚い本を持っていきたくなるへそ曲がりの私。
今回は、新刊の小説1冊、出たばかりの新書2冊を携えて旅に出ました。
日本を離れると日本語が恋しくなるものでして、海外旅行に読書はとてもいい気分転換になるのです。
家族で行った海外旅行でも、飛行機の中でずっと本を読んでいた経験があります。
だから、本はいくらあってもいいや、ということで、
この際読みたい本を持っていこうと思い、実は早くから或る分厚い本を持っていく予定でした。
ところが、
直前に、ある小説の広告を見て、衝動買いしてしまい、その本をお供にしたのです。
ですから、選に漏れた分厚い本は、南半球に行く機会を逃したばかりか、我が家の「つんどく」の山に今も籠っています。きっと冬眠しそう…。
まあ、そちらの本は置いておいて、
今回私が直前に購入した本はこちらです。

湊かなえさんの「ブロードキャスト」。
最近、あまり小説を読む機会がなかったのですが、ではなぜこの本を買ったのかといいますと、
それは、放送部を描いた作品だったからです。
私も西遠の高校1,2年生の頃は、放送室が青春の場所でした。
放送部ではなく、放送委員会でしたが、NHK杯全国高校放送コンテストを目指し、ラジオ番組を制作したり、朗読の練習をしたり、熱い日々を過ごしました。
中学から続けていた視聴覚クラブでは、同じNHKのコンテスト(通称Nコン)のテレビのドキュメンタリー部門に応募するため、重いテレビカメラや機材を担いで、撮影を続けたものです。
そんな青春の日々がよぎり、初めて湊さんの本を買ったというわけです。
主人公は、男子。
しかも、中学で陸上部の所属していた彼が、高校で半ば衝動的に放送部に入ってしまうのです。
Nコンと思われるコンテストに向けて、個性豊かな放送部員たちが悪戦苦闘する姿は、私たちの体験と全く内容は違うけれど、どこか懐かしさと愛おしさを感じる物語でした。
青春時代、何かに打ち込めるって、やっぱりすごく贅沢なんだなあ、とつくづく思います。
そして、テストの成績が下降気味で叱られた過去も、鮮やかに甦った、異国での読書タイムでした…笑。
以上、オーストラリアでオオバが読んだ本の紹介でした!!
3年生の皆はどんな本を読んだのかしら?
11月の読書記録に書いたのかな。