昨日のブログでご紹介した、80代の現在もバリバリ現役カウンセラーの伊藤洋子先生が、母校を訪れてくださいました。
中学1年生の2クラスに対して伊藤先生が行ってくださったのは、絵本を使った授業でした。
お持ちくださったのは、佐野洋子さんの絵本「100万回生きたねこ」です。
あ、お二人とも「洋子さん」ですね!
1年菊組での5時間目の授業。
「『100万回生きたねこ』を今まで読んだことある人~?」
結構手が挙がります。
グループになって、一人が代表で絵本を開き、グループの皆に絵を見せる役になりました。
暑いわね、と途中で上着を脱いだ伊藤先生。80代なんて信じられません!
伊藤先生が1ページずつ朗読する声は、とても心地よく、また迫力があって、見学する教員まで絵本の世界に深く引き込まれました。
生徒への質問、生徒の答えへのコメント、伊藤先生の熱意が、1年生の心を開いていきます。
ねこがどうして死んじゃうのか、生き返るのか、1ページごとのポイントで、文を聞きながら、絵を見ながら、目を輝かせていろいろなアイディアや答えを出す生徒たちでした。
1年藤組での6時間目の授業は、冒頭で先生のバッグから「心強いお友だち」が登場しました。
絵本のねこにそっくりなこのお人形は、西遠時代の同級生が伊藤先生のために作ってくれたのだそうです。
ここにも、西遠の絆が。
藤組では、先生が開く一冊の絵本に全員が机を寄せて注目して、授業が進みました。
先生の朗読を聞く生徒たちは、真っ直ぐに視線を絵本に集中させ、前のめりになって物語の世界に浸っていました。
純粋なまなざしだなあ、と1年生の横顔を見ながら幾度も感じました。
私は残念ながらお客様があったためにこの授業の見学は途中までしかできませんでしたが、
見学した先生方によれば、生徒の中から素晴らしい意見が出てきてとてもいい授業だったそうです。
カウンセラーとして、ピアサポートのコーディネーターとして、子どもたちを支え続けてくださっている伊藤洋子先生。
ぜひまたお越しください、と春の再会をお願いしました。
1年生の心に「100万回生きたねこ」との対話は深く刻まれたことでしょう。
見学した教員も、先生の熱いご授業に感化され、今後の精進を誓っていました。
伊藤先生、今日は本当にありがとうございました。