昨日のことです。
西遠時代の友人の家を訪ねたところ、
「22日に、西遠の卒業生の方がテレビに出ていたわよ」
と教えてくれました。
たまたまつけていたテレビで、1944年12月の「幻の地震」について特集していたと言います。
東京に住んでいる齋藤さんという方で…と聞いて、
すぐに、8月に戦争体験を取材させていただいた斎藤よう様のことだと分かりました。
残念、学校がある日だから気づくこともなく放映も知らなかった・・・と悔しがりましたが、
帰宅してから、友人の情報を頼りに検索してみました。
すると、NHKの首都圏の番組だったことが分かり、しかも、映像も見ることができました!
→こちらから見られると思います。
1844年の地震のとき、国の支援等は何もなく、誰も助けてはくれなかったこと。
それどころか、戦意を喪失させないよう、地震の被害の写真を新聞に掲載しないよう政府が新聞社に指示していたことも、この番組から分かりました。
齋藤さんは、前述のとおり、夏休みに東京でお話を聞かせていただいた西遠の大先輩です。
齋藤さんたちは同級生の戦争や地震の体験をまとめた「戦争に翻弄された私たちの子ども時代」を発行しました。
文集発行の最初のきっかけも、この東南海地震について「私達が語らなかったら誰も知らないことになる」という思いからだと言います。
左が齋藤さんです。
2時間という限られた時間での取材は、とても濃密なものでした。
東南海地震のこと、浜松へのたび重なる空襲のこと、終戦当時のこと、そして終戦後、新学制の施行と同時に西遠に入学した皆さんがいかに希望にあふれ、新しい時代を歩み出したのか…齋藤さんと下山さんには次から次へと貴重なお話をお聞かせいただきました。
長い記録文になってしまいましたが、11月に公式HPに掲載することができました。
東南海地震の時のお二人の体験も紹介していますので、ぜひお読みください。
今日はクリスマスイブ。
宗教は関係なく、皆さんが幸せな気持ちで今日を、そして明日を過ごせますよう心よりお祈り致します。
「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに心から安堵しています」と述べられた天皇陛下の昨日の重い言葉も噛みしめながら、心温かに隣人に優しく接することのできる人であり、日々でありたいと心から思います。
シドニーQVBのクリスマスツリーをどうぞ。