韓国語講座は2日目の授業が行われました。
昨日の映画「ハナ」の中で気づいたことをみんなで挙げて、先生に解説していただきました。
地理的なこと、歴史のこと、「私のお父さん」や「お姉さん」という表現や使い方について・・・
韓国に興味のある生徒たちでも、韓国の歴史を詳しく聞く機会は今まであまりなく、一本の映画をきっかけに、韓国のことを深く知ることができました。
韓国語の発音はやっぱり難しいです。
ハングルは表音文字ですが、
世界でも珍しい「王が命じてつくった文字」です。
だから発音についてはとても厳格な文字で、それを読み解くのも大変ですが、発音の仕方も先生の口元を真剣に見つめては真似したりして、みんな一生懸命です。(特にオオバは劣等生です!)
でも、こうして、学年も超えた少人数のメンバーで教わることができるのは、とても和やかで楽しいものです。
休み時間にも、先生に質問が飛び出して、とても熱心な講座生一同。
午後は、ハングルを書いての年賀状作りにも挑戦しました。
韓国では、来年の干支は、イノシシではなくブタ!
皆でブタのデザインも考えながら、「明けましておめでとう」にあたる言い回しを教わり、発音の練習もしつつ、年賀状を作りました。
力作勢揃い!
体の部位を覚える歌とダンス、盛り上がりました。
今日は、朴先生ご自身が日本に来た時のこともうかがいました。
日本に留学するという選択も、今とは比べものにならないほど、難しく、重いものだったでしょう。
来日後、様々なカルチャーショックも味わいながら、「ちびまる子ちゃん」で日本語を覚えたとおっしゃる朴先生。
海を越えてご自身の輝く場所を積極的に開拓した先生のお話をうかがいながら、その強さやたくましさに、大いに心動かされました。
10代の生徒たちはなおさらでしょう。
明日は最終日。
明日来られない生徒もいましたので、皆で記念写真を撮りました。
和気あいあい、明日も「アンニョンハセヨ?」から始まります。
さて、昼休みには、卒業生姉妹の訪問も受けました。
お姉さんは平塚から、妹さんはサンフランシスコからの里帰り。
お子さん連れで母校を訪ねてくれました。
サンフランシスコに暮らす妹さんは、まさに中3の時のオーストラリア研修旅行をきっかけにして、海を渡る人生へと舵を切った生徒です。
研修旅行で訪ねた現地校に、帰国後自分で手紙を書いて、留学したいと直訴したのだとか。
彼女の純粋な思いが周りの人の心も動かしたのでしょう。
それぞれに夢をかなえた二人は、浜松を遠く離れても、西遠の絆に守られていることを実感するそうです。
未来を拓く生き方を貫く中で、西遠の絆はその人を守り、背中を押すのですね。
二人の笑顔の輝きには、西遠での日々があり、西遠の同窓の力もあるのだと思いました。
「海を越えるきっかけ」とタイトルに書きましたが、それは「壁を破るきっかけ」とも言い換えられるでしょう。
誰の前にも、何らかの障害=壁があります。
その壁を突き破り、あるいはよじ登って、人は何かを得ていきます。
何がきっかけになるのかは、人それぞれ。
そのきっかけをできるだけたくさん、私たちは生徒の皆さんに提供していきたいと思います。