小さな白板2022 夏休み編その1

夏休みの間もささやかに「小さな白板(ホワイトボード)」続けています。今日は、授業納めの25日から7月末の白板をどうぞ。

7月25日(月)
 学ぶとは心に誠実を刻むこと、教えるとはともに希望を語ること。  ルイ・アラゴン

夏休み入りを控えて、フランスの詩人ルイ・アルゴンの言葉を紹介しました。口の中で一人唱えていると、とても明るくなります。学校という場は、不遜や押し付けではなく、心に誠実を備え、希望を共有することのできる場なのです。「学ぶ」こと、「教えること」の意味を生徒と教員皆で分かち合いましょう。

7月26日(火)  夏が好き すべてのものが永遠のような顔してそうじゃないから   岡本真帆

夏休みに入りました。皆さんは夏が好きですか? 夏、生命力あふれるものがたくさん自己主張している。でももちろん彼らは永遠ではない。だからこそ余計に生命力を感じさせるのかしら。学園で見つけた「夏」の写真3枚です。

【追記】この岡本真帆さんの短歌、私が尊敬する千葉聡さんも「横浜サイエンスフロンティア高校・中学校の小さな黒板」で紹介していました。ちばさと先生と同じ短歌を紹介できたなんて、私はとっても幸せです! (8月3日)

7月27日(水)  聴きすぎて流れる前に脳内に歌詞が浮かんで泣いてしまった  ショージサキ

共感してしまった短歌です。あんまり何回も聴いた曲だと、曲が始まる前から泣けてきてしまうこと、ありませんか。10代の感性豊かな生徒の皆さんには、そんな曲がいっぱいあるんだろうなあ。私は一時期、アンジェラ・アキさんの「手紙」が流れると分かった途端、涙腺決壊してしまい、とても困りました。

7月28日(木)  コーヒーをインスタントに変えぬこと母の矜持の香る食卓   俵万智

「短歌研究」8月号に載っていた俵万智さんの短歌は、年老いたご両親のもとで過ごした日々が綴られたものでした。年老いても凛とされているお母様のコーヒー。お父様もまた病の中で新たな楽しみを見つけていらして、そんなご両親のもとで洗濯や料理のことを正再発見する作者。 何歳になっても娘は娘なのです。ご一家の息遣いが聞こえてきそうな短歌が、心にしみました。

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昨日、磐田市民文化会館「かたりあ」の開館記念式典に伺いました。素晴らしい新ホールの完成です。式典では磐田市の歴史と文化も知ることができ、とても勉強になりました。これから、この「かたりあ」が文化発信の地になるのですね。

天竜川を挟んですぐ近くにできた新ホール、中野町在住の私にとっては、芸術文化の世界がすぐ近くにやってきてくれたようで、心躍っています。

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