【訃報】去る8月6日(土)、長く西遠にお勤めになり、副校長を務められた水野善次先生が86歳でご逝去されました。
水野善次先生は、昭和33年に西遠に社会科の先生として就任され、主に地理を教えてくださいました。中学部長、副教頭、教頭、副校長を歴任され、平成8年3月に定年で退職されるまで、約38年間、たくさんの生徒、そして教員が、善次先生に厳しくも温かくご指導いただきました。
生前のご功績を偲び、心より哀悼の意を表します。善次先生、長い間、本当にありがとうございました。
お通夜・ご葬儀はご家族・近親の皆様のみで執り行われました。私たちは静かに空を見上げ、先生の思い出を心に刻みたいと思います。
私が入学した昭和48年、水野先生は「中学部長」を務められていました。物静かで、低音を響かせ、言葉少なに指導される先生でしたので、新入生の立場からすると、正直「怖い」先生の筆頭でした。厳かな風格を子供心にも感じました。
教員になってからも大変お世話になりました。初めてクラスを持った時、学年主任だった善次先生がクラス経営の何たるかを本当に丁寧に教えてくださいました。音楽コンクールがクラス作りの中でいかに大切な行事なのか、切々とお話しくださったことを思い出します。
公平無私の生き方を貫かれ、決してご自身の自慢をなさらなかった善次先生。ご退職後も学校誌「友情」が届くといつも事務室にお礼のお電話をくださったそうです。定年退職の送別会で、「定年退職と言いますが、ぼく、実はまだ60歳になってないんですよ。3月下旬の生まれですから」と照れながらおっしゃった、その笑顔がよみがえります。
お世話になった数々を思い出しながら、心よりご冥福をお祈りいたします。善次先生、長い間、本当にありがとうございました。