雨上がりの素晴らしいお天気に恵まれて、第71回卒業証書授与式を挙行することができました。
たくさんのご来賓の皆様、保護者やご家族の皆様、先生方、在校生に見守られて、126名の卒業生が、母校を巣立っていきました。
ご参列の皆様、ありがとうございました。
式の後、講堂前では、記念撮影がそこかしこで行われていました。
先生とともに。
お姉さんと共に。
妹と共に。
みんな幸せそうな笑顔が眩しいです。
本当に良い日になりました。
卒業式では、高校3年生一人一人に卒業証書を手渡しました。
凛々しい立ち姿、輝く笑顔、そして泣き顔に、次から次へと思い出が甦ってきました。
泣くはずじゃなかった告辞で、涙がこみ上げてきてしまいました。
お別れするのが実に切なく、でも、心からお祝いしたくて、涙で顔がぐちゃぐちゃになりながら、お話させていただきました。
高校2年の研修旅行に、試合のため参加できなかったバレー部とバスケ部の決断と頑張り。
6年間或いは3年間を一番近くで見守ってくださったご家族への感謝の思い。
他人を、世界を、思いやる想像力の大切さ。
少しでも卒業生の皆さんに伝われば幸いです。
お花で飾られた校長室。今日はここにたくさんのご来賓の皆様がいらっしゃいました。
お花の後ろに見える2つの額は、老校長岡本巌先生の書です。
左の縦長のものは、「君見ずや明日は散りなむ花だにも力の限りひとときは咲く」。
講堂朝会で歌う「力の限り」。
九条武子の短歌です。
右の横長の額には、「越えなばと思ひし峯に来てみればなほ行く先は山路なりけり」と書かれています。
越えたと思ったら、また次の山がずっと続いている…。
これから長い人生を歩んでいく皆さんにも、これらの歌を思い出すような困難や辛苦の日、決意や覚悟の時も来るかと思います。
そんな時は、西遠という土台が皆さんの中にしっかりと根を下ろしていることを、どうぞ思い出してください。
思い悩んで選択した道を、堂々と歩んでください。
第71回卒業生の全員が今後新たな場所で思い切り活躍できるよう、幸多かれと心より願います。