この季節、東館の東会談の窓から北を見ると、一本のナンキンハゼが紅葉している景色を楽しめます。昭和61年度卒業生の記念樹です。のびのびとした枝ぶり、晩秋から初冬にかけての見事なグラデーション。私の好きな樹木の一つです。
ナンキンハゼには、この木の実をつつきに、たくさんの野鳥が来ます。鳥たちにとっても、お気に入りの木なのですね。
一部、どこに鳥がいるのか分かりにくい「かくれんぼ」みたいな写真もありますが(笑)、スズメ、メジロ、そしてキジバトの写真が撮れました。他にも、シジュウカラやヒヨドリも次々にやってきて、にぎやかな鳴き声を聞かせています。
そういえば、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」には、鳥の声が多用されていることにお気づきでしょうか。特にオープニングはちょっと不穏な鳥の鳴き声から始まる回が多いのですが、それを言っても「え?そう?気づかなかった」と言われることが多く、皆さんにはただの生活音になってるんだろうかと思いつつ視聴しております。私としては、鳥の声が聞こえるたびに「これは何という鳥だろう」という疑問が頭の中をぐるぐるしてしまうのですが…。ちなみに、昨日の放送では、ウグイスの声が意味深な場面に使われていましたね。以前、北条時政がウグイスについて語った場面と関連してるな、と思いながら、ドラマの「不穏」を楽しんでいます。
さて、木の話に戻ります。ナンキンハゼもそうですが、落ち葉が夥(おびただ)しい季節です。毎朝、バレー部や有志の生徒たちが落ち葉掃きをしてくれていて、頭が下がります。ありがとう! きれいな学園には、それだけ努力してくれている人がたくさんいることを、忘れてはならないと思っています。