桜桃忌

今日は、小説家太宰治の誕生日であり、命日でもある「桜桃忌」ですね。
部屋から、この本をひっぱり出してみました。

「文豪たちの友情」(石井千湖著 立東舎)です。
いわゆる「積ん読」の一冊だったのですが、
太宰の命日だし、この表紙の絵も太宰たちを描いたものだし、太宰の項だけでも読んでおこう、と思って。
太宰治は、「第二章 早すぎる別れ 夭逝した文豪と友人たち」に登場します。
太宰治と井伏鱒二の関係は、「富嶽百景」にも描かれていますが、ここでは、坂口安吾や織田作之助、檀一雄に佐藤春夫まで登場します。
スキャンダルも多かったし、破天荒な生き方で、最後は心中という形で終わった彼ですが、皆に愛された、憎めない男性だったのでしょう。
「走れメロス」や「富嶽百景」など平穏な時に書かれた名作が教科書に載るのも、彼のスキャンダラスな一生を考えれば、興味深いことですね。
今年は、小栗旬が太宰治を演じた映画も公開されますので、そちらも、おっかなびっくり楽しみにしています。
今、私のバッグには、こんなキーホルダーが揺れています。

三鷹の太宰治サロンを訪ねた私の恩師が、お土産として太宰の絵ハガキと共に送ってくださったキーホルダーです。
「斜陽」の表紙のデザインです。
恩師は太宰の誕生日の前日がお誕生日。
恩師のますますのお元気を祈りつつ、
今夜は太宰の話題をお送りしました。

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昨日は大阪の地震から1年という日でしたが、昨夜になって、新潟・山形をまた大きな地震が襲いました。
ショックでした。
被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。