初「国際教育発表会」

豊富すぎる7月13日のイベントから、今日は「国際教育発表会」を振り返ります。
西遠が長年行っている国際理解の行事、
様々な国際交流の一歩を踏み出した生徒の活躍、
そういったものを全校生徒や保護者の皆様にお伝えしたく、
今年度から「国際教育発表会」を行うことになりました。

西遠には、国際交流面で活躍している生徒がたくさんいます。
一人の貴重な体験が、こうした発表の機会を持つことによって、学園の無形の財産になると共に、生徒一人一人の視野を広げ、やがて地域でも世界でも活躍できる「未来を拓く女性」に成長できるようになってほしい、それを保護者の皆様にも共有していただき、お子さんの可能性を広げるきっかけにしていただきたい、そう考えました。
その発表会を、ご来賓の方々、保護者の皆様のご参加をいただき、無事開催することができました。
ありがとうございました。
会は、生徒が司会を務め、プレゼンテーションスライドも生徒が作り、一人一人が自分の言葉でプレゼンテーションを行いました。

最初に登場したのは、高校2年生5名。

3月にカナダ研修に出かけた生徒を代表して5名が、その旅程とそれぞれの「マイ ミッション」を発表しました。
自ら「課題」を設定して海を渡った生徒たちは、日本とカナダの違いを「レストラン」「現地の英語表現」「教育」「戦争」など、各々テーマを決めて調べてきました。
11月11日はカナダではリメンバランスデーで、戦争の犠牲となった人々を追悼する日だということ、ポピーの花がその象徴であり、それは日本人が平和のために鶴を折るのと似ている、平和を希求することが私たちみんなのミッションだという発表には心を打たれました。
続いて報告を行ったのは、6年生の大脇さん。
ニュージーランドでの1年間の留学を、写真と動画で振り返りました。

苦労した授業や、自身が1年間で得たもの、そして日本の「自由の許容範囲」「LGBT」「英語教育」について、ニュージーランドでの学校生活や、各国からの留学生との交流の中で考えたことを、発表してくれました。
ゼロからでも壁は壊せる、という言葉が力強く響きました。
ロータリーの交換留学生として1年間デンマークで過ごした5年の磯部さん。

彼女の留学期間中、月ごとに学校へメールで届く「マンスリーレポート」は、いつも読みごたえがあって、我々教員だけで読むのではもったいない、ぜひとも報告の機会を作りたいと思っていました。
たくさんの写真を紹介しながら、磯部さんは、友達作りやデンマーク語習得の苦労の中で、デンマークで「幸福」について深く考えてきたこと、そして将来の夢を、しっかりした口調で語ってくれました。
中学2年生の代表4名は、8月に行われるイングリッシュサマーキャンプへの抱負を、英語と日本語でスピーチしました。

緊張気味ながらも、学年行事への意気込みは力強かったです。
かわなでのキャンプが、英語力の向上だけでなく、国際的な視野の広がりにもつながることでしょう。
成長が楽しみです。
最後に登場したのは、高3の松井さんです。
「トビタテ!留学JAPAN」に応募し、晴れて第5期生となった彼女は、この夏ロンドンに旅立ちます。

1回目の応募の時も全力を尽くしたけれど落選してしまった彼女は、そこで諦めることなく、さらに頑張って今回のチャンスをつかみ取りました。
その努力の過程を発表してくれたことは、後輩たちへのエールにもなったことでしょう。
建築や町づくりについて、オックスフォードでしっかり学んできてほしいと思います。
司会の中村さんも、もうすぐロータリーの交換留学生としてフィンランドに出発します。
勇気や努力をしている生徒の存在は、仲間の背中を間違いなく押してくれます。
国際教育発表会は、12月に第2回を予定しています。
海外への挑戦の連鎖を、ぜひ多くの方々にご覧いただきたいと思います。