西遠の図書館入り口に置いている「小さな白板(ホワイトボード)」も、1月から2月へ。1月30日(月)から、入試の家庭学習日を挟んで、2月3日(金)の節分までの4日間のラインナップです。
1月30日(月)
毎日が誰かの誕生日であってタイムラインに風船が飛ぶ 吉村奈美
週明けはこの短歌から。毎日が誰かの誕生日、パソコンやスマホの画面に飛ぶ風船が、いかにも現代の誕生日風景だなと思いました。愛知県の吉村奈美の短歌です(2020年11月14日NHKラジオ文芸選評より)。ちなみに、この日、市川教頭先生が還暦の誕生日を迎えました‼ 市川ヤング先生、お誕生日おめでとうございます。
1月31日(火)
ファイトよりちょっとかわいいファイティンが気に入っている
今日もファイティン!
俵万智
1月の白板は、俵万智さんで始まり、俵万智さんで締めました! この短歌、とてもキュートで、読むとうきうきして元気が出るんです。皆さんも、この歌を読んで元気になってくださいね。作者の俵万智さん、近々NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出られるそうです。楽しみです。
2月2日(木)
この空に波はあふれて窓ガラス大きく揺れる冬から春へ 千葉聡
2月になりました。2月1日は高校入試のため、小さな白板もお休みしました。2月最初の「小さな白板」は、千葉聡先生の短歌からスタートです。 歌集「グラウンドを駆けるモーツァルト」より。
ちばさと先生の歌集には、学校生活の春夏秋冬が歌われています。2月から3月へと続くページには、卒業を目前にして、教師として心から共感できる短歌がとてもたくさんあるのです。
朝、正門で空を見上げると、青い色が少し優しくなったように感じました。1月から2月へ。冬から春へ。季節は確実に動いているのですね。
2月3日(金)
花しぼむ水仙未だ瓶に挿す葉の静けさの捨てがたければ 長澤ちづ
水仙は強い花で、香りも良く、凛とした姿勢で咲き、春の訪れを感じさせます。花瓶の水仙の花はしぼんだけれど、葉の緑が美しさ・静けさに、まだ花を始末することができないという作者の思いが歌われています。
我が家の庭にも水仙が毎年花を咲かせてくれますが、風や雨の強かった翌朝には、茎の途中で折れてしまい、地面に花をくっつけていることもあります。今日は、庭の花壇で折れていた5輪の水仙を、折れた茎のところで切って、花瓶に挿しました。花の一部は土でちょっと汚れてしまっています。葉もないけれど、しばらく我が家の居間を明るくし、凛とした姿を見せてくれることでしょう。とても良い香りです。
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昨日のブログの最後に書きましたが、昨日の18時50分、宇宙ステーションが夜空を横切りました。西遠の中庭で夜空を見上げ、宇宙ステーションの光の行方を、生徒会長と塩澤先生、青島先生と見守りました。
すぐに厚い雲の中に消えてしまいましたが、確かに宇宙ステーションの光を追うことができました。2017年2月15日以来の宇宙ステーション観測でした!