本日、13:30から講堂にて「第3回西遠国際カンファレンス」が開催されました。
西遠の国際交流や国際理解プログラムの実践を振り返り、参加生徒全員でこれから世界で生きていくにはどんな力が必要かなどを話し合うものです。
最初に、国際課長の伊藤先生が問いかけました。「今日は何の日でしょう?」と。
ちょうど一年前の今日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。コロナ禍や軍事侵攻、地球環境の激変など、緊迫した世界情勢の中で西遠生は何を学び、どんな力を身に付けて行ったらいいのでしょうか。軍事侵攻からちょうど1年となるこの日、私たちは国際社会の中でどう生きるべきかを考えることになりました。
カンファレンスでは、中学2年生のイングリッシュサマーキャンプでの実践報告を皮切りに、オーストラリアとの文通を行った生徒、学園祭HR展で責任者を務めた生徒、留学生のホストファミリーを務めた生徒などが次々登壇し、成果や課題などをプレゼンしました。もちろん、中3から高2までの三学年実施となったオーストラリア研修旅行は、振り返りたいことがたくさんあります。三学年の生徒たちが様々な角度から訪豪体験の紹介や報告、下級生への助言などを述べました。進行も高校2年生の2人が務めました。国際交流を通じてプレゼンテーションや司会進行を堂々とこなすことのできる力を、各々が育てたことがよく分かりました。
プレゼンテーションの最後を飾ったのは、高校3年生です。西遠での6年間を振り返って、西遠での様々な行事やプログラムが、大学進学、そして人生の目標を築いたことを話してくれました。気づきと好奇心に満ちた彼女の姿勢、そして物静かで穏やかな口調と根底にある凛とした信念は、後輩たちの心に灯をともしてくれたのではないでしょうか。
発表終了後、会場全員でメンチメーターを使った意見交換も行われました。客席の生徒たちはchromebookを取り出し、意見を書き込みます。壇上の生徒たちは、スクリーンに映し出された生徒たちの回答を見て、気になった解答にコメントします。
オンラインによる交流とリアルな交流それぞれの良さが再確認され、「積極性」「コミュニケーション力」「チャレンジ精神」など、世界で生きていくために必要な力について様々な意見が出されました。
全体の講評をしてくださったのは、今回もジャロさんです。JAAC(日米学術協会)のジャロさんには、毎回カンファレンスにご参加いただき、アドバイスをいただいています。
ジャロさんは、西遠の国際的なプログラムへの積極的な取り組みや今回の発表者のプレゼンテーションをお褒めくださいました。そのうえで、「どのように自分が変わったのか」具体的な言及の必要性や、「次回は」「今後は」というまとめに対して「日々の生活で実践すること」の大切さも説いてくださいました。
このカンファレンスは、一つのきっかけです。発表した生徒も、客席の生徒も、ジャロさんの仰るとおり日々の生活にどんな要素を活かしていくかをしっかりと決め、明日からの生活で実践しなくては意味がないと思います。生徒は、教室に戻ってから、アンケートフォームに今日の感想を書き込みました。アンケート結果を読むことも私の新たな楽しみです。何かが始まる、ということはいつだってワクワクするものですね。
ジャロさんはじめご来賓の皆様に感謝申し上げますとともに、参加した生徒たち全員がここから大きく成長することを願います。ご協力くださいました関係者の皆様、保護者の皆様にも御礼申し上げます。
このカンファレンスを、中日新聞さん、浜松ケーブルテレビさんが取材してくださいました。浜松ケーブルテレビ「ウィンディ」では、3月1日以降、カンファレンスの模様が放送されるとのことです。視聴可能な皆様、ぜひご覧ください!