令和4年度の学園生活も、あと数日となりました。今日は、「学校評価」について、評価委員の方にお集まりいただき、西遠の今年度の活動と学校としての評価をご説明しました。その中で、評価委員の皆様には、「学習についての講堂朝会を終えて」「国際カンファレンスを終えて」という2つのアンケートに寄せられた生徒の感想を少し紹介しました。
これをお読みの皆様にも、2022年度の生徒たちそれぞれの「成長」を感じていただきたく、今日はこのうち「学習についての講堂朝会を終えて」アンケートの感想を、ご紹介します。この講堂朝会のことは、こちらをお読みください。
2月の授業アンケート期間を経て考えたこと
- 目標を意識して授業を受けたり、帰宅後に授業の目標の達成度を確認したりするようになった。(中学1年)
- 授業アンケートが始まってから、普段はあまり目標が明確ではなかった授業も、目標をしっかりと明確にしてくれるようになりました。これからも目標が明確な授業が続いてくれると嬉しいです。(中学2年)
- 授業終わりに授業アンケートをやったことで、目標に達成した達成感や達成しなかった悔しさにより、やる気がいつも以上に出たような気がしました。(中学2年)
- 一週間、アンケートをとることによって毎回授業の目標を達成できたかを確認することができたし、その結果を踏まえて講堂朝会で今後どのようにして授業を受けるべきかを改めて考え直すことができた。(中学3年)
- 今までは何を達成したらいいのかがわかりませんでしたが、授業目標を書いていただくことで目標が明確になり、達成したときは成長したなと感じました。(高校2年)
- 授業アンケートは、最初は貴重なテスト一週間前の授業時間を削ってアンケートを行うということで少し焦りましたが、先生方が目標を明確にしてくださったので自分が今日の授業で何を学んでいくのかがはっきりとして、その目標を意識して授業を受けることができ、さらにアンケートに答えることで自分がその目標を達成できたのか確認できるので実力向上に役立ったと思います。逆にそのような目標や、達成できたかどうかアウトプットする機会がないと何も考えずに授業を受けていることになります。このようなアンケートを行わなくても日頃からその日の授業の意義について考えるようにしたいと思いました。(高校2年)
「良い授業」とは? 「良い授業姿勢」とは?
- 今回の講堂朝会を通じて、「良い授業」の考え方が変わりました。私が考える良い授業は、みんなが集中できる授業です。また校長先生が仰っていたようにわかりやすい授業もそうだと思っていました。でも、わかりやすい授業というのは私がただ予習を怠っていてそれをしなくても身につけられると考えていただけだと気づきました。これからは、自分で考えて学力の向上が見込める授業を求めていきたいです。そして予習復習を徹底し、積極的に授業に参加する姿勢を心がけたいです。(中学2年)
- 共通テストなどでの問題形式が変わってきていて、自分の意見をしっかりと持つことが求められて来ていることを実感しました。私は説明をすることがとても苦手なので、特に国語の授業を大切にしていきたいです。(中学3年)
- モヤ感という言葉にハッとしました。以前から授業内で先生方があまり深く言及しなかったけれども名前だけ教えてくださった言葉などを気になって自分で調べるということをしていましたが、今回モヤ感という名前がついていることを知り驚きました。これは今後も続けていきたいと思いました。授業は主体的に受けるもので、与えられたものだけを完璧にこなせばいいというわけではないと思いました。自分に甘えることなく今後は今より一層熱心に積極的に授業や勉強に取り組みたいです。 (高校1年)
- 丁寧な先生は本当に良い先生なのか、自分で考えることができているか、今の姿勢のままで世界の中で生きていく力はつくのかなどを、しっかりと意識しようと思いました。西遠では自ら考える力を身に着けたいです。(高校1年)
あなたが○○だったらどうしますか?と問われたら…
- 社会の「明治政府はどのような政策をした?」という目当てに対して、いつもはあやふやで覚えていたことが、今は「殖産興業」「地租改正」「徴兵令」「学制」とすぐに出てきます。目当てが明確なだけで頭の中が整理されました。頭の中が整理されていると、今回のお話に出てきた「あなたがザビエルだったら」のような問題も解けるような余裕ができると私は思います。(中学2年)
- 私は今までの歴史の授業を「歴史とはそういうものなのだ」と知っただけで理解しているつもりでした。ましてや、「もし自分が家康だったら」と考えたこともなかったと思います。(高校1年)
- ザビエルの問題のように自分の考えを600字以内で書きなさいと出題されたときに時間・字数を含めて回答できるか心配になった。(高校1年)
- 私がザビエルなら、まず地元の住民と仲良くします。そうすることでだんだん警戒心などを解いていきます。そうすることにより、よりキリスト教に勧誘しやすくなると考えました。そのためには、現地の言葉と、外面の良さ、そして焦らないことが重要だと考えました。(中学2年)
授業アンケートや講堂朝会を通じて、考えを深めたり、新たな考え方を獲得したり、生徒は実に大きく成長します。言われたことをそのままなぞって作業するのではなく、自ら考えて動くことができる生徒たちだと信じています。吸収する力がたっぷりある西遠生からこそ、ここから大きく成長してほしいです!
明日は、2月24日に行われた国際カンファレンスの感想を掲載します。