頼もしい「主権者」たち

昨日は、役員認証式・全校講堂朝会に続いて、中高それぞれの生徒総会が講堂で行われました。講堂朝会で「生徒会活動」に会員一人一人がどうかかわるべきかをお話しましたが、西遠に集う未来の主権者たちは、生徒総会の場で見事にその姿勢を示してくれました。その姿はとても頼もしく、誇らしいものでした。社会の未来を拓いていく力を確実に備え始めている生徒たちです。

中学生徒総会

中学生徒会は「Together」をスローガンに掲げました。生徒会会員全員で「共に」活動する意識を持ち、3学年をつなげて「共に」より良い学校にしていこうという目標の一年です。各執行からの方針案に対し、たくさんの質問の手が挙がりました。

質問は実に25にものぼりました。方針の具体的な内容を問うものから、昨年度と違う方針については理由を問うものもありました。3年生が中心になっての質問でしたが、中学1年生からもいい質問が寄せられました。分からないことはきちんと手を挙げて質問しよう、と呼びかけたことに対して、しっかり自分の疑問を述べてくれました。こういう勇気や積極性、嬉しいですね。これに対して、執行部も誠実に答えてくれました。質疑応答は、自分の言葉で答えなくてはいけないですから、執行部の力量が試されます。質問が出るたびにきっと舞台裏ではてんやわんやで回答を用意していたのだと推察しますが、分かりやすい言葉での応答は、とても好感が持てました。

拍手での基本方針承認を経て、中学生徒会長は、「たくさんの質問と承認をありがとうございます。これから皆さんとよりよい学校生活を作っていきましょう」と挨拶。生徒会顧問の三枝先生からも、「挨拶と自主規制に真摯に向き合ってほしい」と中学生全体に呼びかけがありました。

今回、司会を務めた二人の3年生もテキパキと進行をこなしていて、私は感心しました。特に質疑応答では、次々挙手する生徒を指名し、20以上の質問も的確にメモして、執行ごとにまとめて質問を正確に読み上げる仕事ぶり。質疑応答の時間を円滑に運営してくれ、終了時間もぴったりで、とても素晴らしい司会でした。聞けば、司会役は立候補してくれたとのこと。
このように、生徒が積極的に貢献しようとする姿勢は、まさに「主権者」として大切なものだと思います。むしろ大人の我々が見習うべきなのではないかとも思いました。

高校生徒総会

3時間目の高校の生徒総会も活発な内容でした。最初に生徒会長から、今年のスローガンとして「No pain, no gain.」が掲げられ、5つのキーワードも紹介されました。「プライド」「発信」「自律」「変革」「平和」です。これらのスローガンとキーワードに則って、方針案が発表されました。執行部長は、スクリーンの前に立って、説明を行いました。

特に「生活執行」は、校則の変更や自主規制の継続検討を今年度の大きな方針として掲げ、「西遠生としての矜持(きょうじ)を持ちましょう。後輩が見ているからこそ、模範になる高校生になりましょう」と力強く会員に呼びかけました。

高校の質疑応答は、chromebookを広げメンチメーターを活用して行われましたが、手を挙げての質疑応答もあり、スクリーン前に立った執行部長が直接答えるという臨場感あふれるものでした。

方針は起立多数で承認され、高校生徒会の活動も無事スタートを切ったのでした。生徒会長からは、承認への感謝と、「今年度はこれらのスローガンとキーワードをもとに活動します」という力強い挨拶がありました。顧問の平池先生は、変革の年のスタートにあたり、昨年度の執行部の姿勢を挙げて、それを継承する年であり、外部へも発信していく年にしましょうとのお話がありました。

生徒会活動がこうして積極的なスタートを切ったことは、とても大きな希望です。学園内の出来事を「自分事」として考える生徒たちが、今年度の学園生活を作っていきます。中高生徒会の活動にどうぞご期待ください。