統一地方選挙の後半戦が終わり、昨夜から今日にかけて選挙結果が報じられていましたが、その中で「パリテ」「パリテ達成」という言葉が出てきたのに、生徒の皆さんは気づいたでしょうか。
パリテ(parité)
引用:コトバンク 「パリテ法」より
パリテは、フランス語で「均等・同数」という意味。 女性に一定の議員・閣僚の枠を割り当てるクオータ制が社会的マイノリティーの権利擁護を目的にしているのに対し、男女の性差を普遍的な差異と位置付けるパリテは更に踏み込み、社会のあらゆる意思決定の場に男女が平等にかかわることを目的にしている。
パリテ法
男女平等(同数)の政治参画を規定しているフランスの法律。選挙の候補者を男女同数にすること、候補者名簿を男女交互に記載することなどを政党に義務付けている。2000年6月制定。
今回、 市議会・区議会議員選挙の結果、 東京都武蔵野市、兵庫県宝塚市、東京都杉並区の3つの議会が「パリテ達成」となったのです。このうち、杉並区では、投票率も前回区議選より4%以上上がったとのこと。選挙に参加する人々、そして女性の活躍が、キラキラ輝くニュースですね。娘や従姉の住む自治体がパリテ達成、というのも、個人的にはとっても嬉しいです。
女性の政治参加が大変低い、議員数の男女格差が大きい、と言われている日本ですが、今回の統一地方選挙では新たな風が吹きました。
一方で、各地の自治体選挙では無投票当選も大変多かったそうで、「立候補する人がいない」という事態も起きていると言います。
在学中に18歳を迎える西遠生たちにも、こうした実情を知ってもらいたいですし、主権者として自分はどう言う行動をすべきか、をいつも考えてほしいと思います。