本日、母親学級主催の「理事長・校長講演会」が行われました。
生活会館の学習室を会場に、「長寿化する社会を生きる子どもたちの学び」というタイトルで90分の講演です。
ご来校くださいました皆様、ご清聴ありがとうございました!
講演は、理事長先生のパートから始まりました。
理事長、「ちょっと風邪をひきまして…」と、ティッシュケース持参で講演開始です。
2007年に生まれた日本の子どもたちは、その半数が100歳まで生きると言われています。
100歳まで生きる、人生100年時代を考えるために、今年100歳という方を例に、スライドを使って説明がありました。
スクリーンには、1919年から今までの日本の年表が登場。
1919年に生まれて今年100歳になった方は、関東大震災、日中戦争を生き抜き、戦後の混乱、高度成長期、オイルショック、バブル、阪神大震災、東日本大震災といった出来事を経験して、現在に至っています。
「年齢は、社会の要求で、立場が変わる」ということを、サザエさんや赤木圭一郎を例に挙げて説明された時には、思わず納得!
サザエさんは24歳、マスオさんは28歳。
マスオさんは働き盛りの中堅、今なら40代に見えますが、サザエさんの連載が始まった70年以上前には、28歳という年齢が、社会で「中堅」にあたっていたのです。
赤木圭一郎さんの渋さ全開の写真も、それが21歳かそれ以下である(なぜなら彼は21歳で事故死したから)と知り、一同びっくり。
彼の活躍した時代の20代には、すでに渋い大人の役割が要求されていたわけです。
今は20歳ならまだ未熟、働き盛りは40代あたりでしょうか。
長寿化し、60代以上が多くを占める今の世の中では、20歳や40歳の立ち位置も、昭和時代とはだいぶ変わってくるのです。
今までは、大学卒業→定年まで働く→定年後、第二の人生…という3段階の人生が普通でした。
しかし、100歳まで皆が生きるとしたら、どうでしょう。
今までの終身雇用制とは違い、いくつもの人生の転機を経験しながら、子どもたちは生きていくことになるでしょう。
そうした、これからの時代の人生の過ごし方を、たくさんの文献をもとに理事長先生が説明してくださった後、オオバのパートになりました。
オオバのパートは「HR展で何を学ぶか」です。
西遠のHR展の学びで21世紀型スキルを身につけられることを、今年のHR展の写真を映しながら、生徒たちの書いた文章も交えて説明しました。
学園祭のHR展全クラスの準備→本番も写真で振り返りました。
HR展すべてを見学するのはなかなか大変ですので、ご覧いただけなかったHR展のことも分かるように、お父様お母様方に各クラスの研究内容もかいつまんで説明しました。
そして、HR展の英語でのプレゼンテーション(高2)、留学生の受け入れ(高校)、7月に行われた国際教育発表会(全校)なども振り返り、学園祭だけにとどまらない西遠での様々な学びから得られる力を紹介しました。
卒業生の進路選択に、西遠の日々が大きく影響していることにも触れました。
講演の最後に語ったのは、お嬢さんのこと、ではなく、聴きにいらしてくださった皆さんのことです。
子どもを見守る大人世代の私たちも、子どもたちの活動の中で「学び直し」のチャンスを得ています。
ですから、ぜひ西遠での日々を保護者の皆様もフル活用していただきたい!
午後4時、講演会が終わりました。
ご来校ご清聴くださった皆様に心から感謝申し上げます。
※ご来場の皆様がお書きくださったアンケート、全編楽しみに拝読させていただきます。
ありがとうございました。