学ぶ

今日は、中学講堂朝会で「学ぶ」ということについて、定期テスト直前の中学生にお話しました。
実際に、問題を解いてもらう時間も作り、「集中すること」「あきらめないこと」「手・指を動かすなど五感を使って学ぶこと」「工夫すること」などを実感してもらいました。
同じ問題をみんなそれぞれに解いてみると、問題解決のために、足し算を使った人、割り算を使った人、引き算を使った人など、それぞれ違う解き方で正解を探していることも分かりました。
中学生として問題を解くときに、小学校で習ったことが土台になっていることも実感できたでしょう。
声に出して読む時間もとり、八木重吉の詩をどう読めばいいか考えてもらいました。
まず第一に、正確に読めなくては。一字も間違えずに読むこと。
そして、誰かに聞かせることを考えたら、速さ、間(どこで切るか)、声の明るさなどを考えないと伝わらないこと。
さらに、作者の人生やその時代の社会状況などを調べてると、作者の心情に近づいていくことができます。
私が八木重吉の生涯について説明すると、今日が八木重吉の命日だったことにビックリした生徒もいました。
ラグビーワールドカップの日本代表チームが、日本の歴史を学んでいたこともちょっとですが紹介しました。
学ぶことって、学校時代だけじゃないってことが分かったと思います。
さあ、中学生たちは、今日の話をテスト勉強にどう生かしてくれるでしょうか。
記録用紙は、定期テストへの心構えを書いて28日(月)のSHRで提出してもらうことになっています。
心構えと、実践とを、見守りたいと思います。
高校1年生は、親子PTAに臨みました。
保護者の皆様、ご来校ありがとうございました。
高校1年生は3クラスとも学園祭HR展で入賞し、HR展を通じて「学ぶ」ことの幅広さ・面白さを実感した生徒たちです。
行事を通じて、これからの社会で必要とされる様々な力を得ます。
でも、それだけではいけません。
授業や定期テスト、模擬試験、家庭学習…そこに油断はないか、私も生徒に呼び掛けました。
学年主任の杉田先生からも、11月「進路を考える月間」を前に、志を高く持つことと、日々の学習量を維持・向上させることの両方が実践されなければならないというお話がありました。
PTAでのお話を心に刻んで、学ぶ姿勢を整え直した生徒達であったろうと思います。
高校2年生は、来週月曜から九州研修旅行に出かけます。
昨日、学年集会で、少しお話をさせてもらいました。
私自身の九州訪問の体験談を話したのですが、
話しながら感じたことは「大きくなったなあ」ということでした。
西遠の学園生活の中で、様々な体験をし、確かな成長を遂げてきたのだと、彼女たちの表情を見ながら感じました。
西遠の黄色いラインが九州で褒められるのは、生徒たちが成長した姿で九州を訪ねるからこそなのだと思い至りました。
そして、今日、彼女たちは映画「この子を残して」を鑑賞しました。
長崎を訪れる前に、必ず学年で見る映画です。
平和の尊さ、原爆の悲惨さを改めて感じたうえで、研修に出かける生徒たち。
それもまた、「成長した姿」につながるのです。

「学ぶ」ということは、簡単に範囲や期間を示せるものではありません。
その深さ、果てしなさを探りながら、私たちは人生を歩むのでしょう。
そして、私は、学校という場所に生活の大部分を置くことができる幸せをかみしめています。
今日は、学校評価委員会の第2回の会合もありました。
評価委員の皆様、ご出席ありがとうございました。

帰り道、満開となったキンモクセイの甘い香りが、私を包んでくれました。