今日は、中学1年生の道徳の授業を担当しました。中1の道徳をするのは、今年度2回目です。元気な生徒たちには今回もグループになってもらいました。協同学習をし、最後に本も2冊紹介しました。西遠の卒業生が作った文集「戦争に翻弄された私たちの子ども時代」と、元城小学校の卒業生の文集「戦争はいらない」の2冊です。
ゴールデンウィークの課題「平和の作文」を提出したばかりの1年生に、どんな戦争体験を取材したのかを話してもらいたいなと思い、4人のグループになってインタニューリレーを行いました。
ABCD4人が、3つの係を順番に担当します。Aがインタビュアーになって、Bのゲストに「あなたは誰の戦争体験を取材しましたか?」「どんな戦争体験が心に残っていますか?」「取材でどんなことを感じましたか?」を聞き出します。Cが記録係になって、メモ用紙に書き取ります。次は、Bがインタビュアー、Cがゲスト、Dが記録係…というふうに、一人3分のインタビュー時間を守って、グループメンバーの「戦争体験取材」報告記をまとめたのでした。短い言葉でまとめるのは難しいし、忘れちゃうこともあるし、要領よくしゃべったり、質問を重ねたりするのは、スムーズにはいきません。それでも、インタビューの様子を見ていると、4人が助け合ってインタビューを進めている様子も見られました。同じ人を取材しても、心に残ったところが違ったりして、人によって感じ方は様々なんだなあ…なんて気づいた人もいるでしょう。
戦争体験を聞き取ること、それは西遠が長い間進めてきたプロジェクトでもあります。「絶対に戦争はしちゃいけない」という言葉を体験者の方から聞けるだけでも、心から心へ、大事なバトンタッチが行われ、平和の継承を実現することができるのです。
12日には、「殉難学徒慰霊式」が行われます。平和の作文の代表者の発表を聞くことも、友達や先輩の思いのバトンを受け取ることになります。中学1年生にとって初めての「慰霊式」、1年生たちは戦争体験者の取材、「平和の作文」執筆、そして今日の道徳を経て、どんな姿勢で臨んでくれるでしょうか。
【おまけ】
冒頭の2冊は、このブログでも繰り返し紹介していますので、ぜひこの本の題名で検索をかけてみてください。パソコンやタブレットから、矢印のところ(サイト内を検索の欄)に本の題名を入れて検索してみてくださいね。