中1道徳「平和の尊さ」パート2

先週に引き続き、今週の中学1年生の道徳を担当しました。「平和の尊さ」というテーマは、中学1年生の5月に必ず行っている道徳です。先週は、ゴールデンウィークの課題「平和の作文」について、グループでインタビューし合って、戦争体験者のお話の内容や、それを聞いた級友の心に残った点などを知りました。そして、12日(金)の殉難学徒慰霊式を迎えたわけです。中学1年生にとって、初めての慰霊式でした。どんな感想を抱いたのでしょう?

授業では、中学1年生全員に感想を語ってもらいました。印象に残った点は?どんなことを考えた?という私の問いかけに対して、

  • 「小さな赤いトマト」の動画で、妹を失ったおじいさんの話に、戦争の怖さを感じた。
  • 「力の限り」を歌う時に、動員学徒の人たちのことを考えた。
  • 岡本富郎先生の肉声(「動員学徒の霊に捧ぐ」碑文朗読テープ)が流れて驚いた。
  • 3人の「平和の作文」朗読を聴いて、初めて知ったことがたくさんあった。
  • 殉難学徒のことを考えたり、作文を聞いたり、戦争のことはやっぱりちょっとキツかった。
  • 戦争で動物園の動物たちも犠牲になったんだと知って、戦争はいやだと思った。
  • 「愛の灯」の歌は、悲しいのに何か不思議なものを感じた。

メモを取りながら聞いたわけではないので、1年生が語った通りには再現できませんが、慰霊式のいろいろな点について全員がしっかりと本音で思いを語ってくれました。言葉をうまく選ばなくて言いよどんだ生徒もいましたが、すっきりスマートに感想を言うことができなくても、その口ごもる姿の中に思いの深さを感じることができました。

平和について考えたら、次に何か動かなくてはいけない、と私は思っています。高校の慰霊式で朗読した投書「知らないうちに」を中1の皆さんにも紹介しました。生徒会長の平和宣言もあったように、私たち一人一人の力は、微力だけれど無力ではありません。小さなアクションでいい、何かできることを考え、行動していきたいですね。

そうそう、戦争中の上野動物園の悲劇を知らなかった生徒には、絵本「かわいそうな像」を読んでくださいね、と紹介しました。涙なくして読めない絵本です。図書館2階でぜひ手に取ってほしいです。