中学1年生の数学と国語の授業にお邪魔しました。
数学では、平行移動や対称移動の確認中。
先生の説明の後、短い時間で、1年生は、お隣同士、元気に確認します。
テンポよく進行し、活気のある教室です。
国語は、皆静かにプリントに書き込んでいます。
百人一首の暗唱の季節がやってきました。
自分で10首を選んで書いています。
思わず、「私のお勧めはねえ…」と話しかけてしまうオオバでありました。
1年生は、このプリントをもって、暗唱をしに職員室にやってきます。
校長室にも来てね!と言ったら、今日さっそく一人来てくれました!
廊下にも、百人一首が掲示されています。
他にも、「必読図書」の三冊が紹介されていますね。
日本の10代の読解力の低下が話題になっていますが、
文学を中心に読書することは、読解力を磨くことにもつながっている、と調査結果も出ているそうです。
侮るなかれ、読書!
中学1年生の成長が楽しみですね。
昨夜は上弦の月がくっきりと夜空に浮かんでいました。
帰宅し、アフガニスタンで現地の人々のために奔走していた医師の中村哲さんの死去を知り、私は大きなショックを受けました。
学校でパソコンを開いたときには、「命に別状なし」の報道だったからです。
銃撃されたというだけでショックだったのに、次に知ったニュースが訃報であったことは、大きな驚きでもあり、悔しい思いでもありました。
ペシャワール会の中村医師は、灌漑施設を作り上げ、砂漠化した土地を緑で潤しました。
荒廃した大地が、小麦の穂の揺れる牧歌的な土地に変わった映像を、昨夜のニュースでも映していましたが、その映像を見た時、この人は、木を植えた男だ、と思いました。
絵本「木を植えた男」ジャン・ジオノ作 フレデリッック・バック絵)の主人公が、こうしてアフガニスタンの地に実際にいたのだ、と。
「100万発の銃弾より、1本の用水路の方がはるかに治安回復に役立つ。」
「平和には戦争以上の力があります。そして、平和には戦争以上の忍耐と努力が必要なんです」
中村氏の言葉が、今まで以上の重みをもって心に響きます。
死んではならない人でした。
死なせてはならない人でした。
世界中に悲しみが広がっています
ご冥福をお祈りするとともに、アフガニスタンがこの悲しみを受けて、暴力的になるのではなく、より平和につながる方向に歩むよう祈るばかりです。