第2回国際教育発表会が、本日午後、講堂にて行われました。
ご来賓の皆様、保護者の皆様、ご来校ありがとうございました。
校長の座席から見た今日の発表会を記します。
第2回の発表会は、2部構成でした。
第1部では、20年以上続く中学3年オーストラリア研修旅行を中心とした、西遠の国際教育行事について、各学年の代表者が報告しました。
学校に通って3日間行われる「オールイングリッシュセミナー」には、中学1年生12名が参加。
全員がステージに上がって、英語ではつらつとこの行事を紹介しました。
ジェスチャーもつけたプレゼンテーションは、3日間で教わった内容の実践でもありました。
2年生は夏休みにかわな野外活動センターで行われた「イングリッシュサマーキャンプ」を報告しました。
2泊3日のキャンプでは、アメリカ人カウンセラーと共に、楽しみながら英語を使い、最終日に、練習した「マイストーリー」と「キャンプスキット」を全員の前で発表します。
今日は、その中から、4名が「マイストーリー」を発表。
第1文で「私は木です。」「私は地球です。」と(もちろん英語で)自己紹介をした後、それになりきって説明を行いました。
かわなでの日々を思い出した生徒たちも多かったのではないでしょうか。
キャンプスキットを発表したグループは、シンデレラのパロディを熱演、会場を大いに沸かせました。
3年生は、オーストラリア研修を写真とスピーチで振り返り、現地校でのプレゼンテーションの一部を再演しました。
また、実際にオーストラリアでびっくりしたことを4点発表、もちろん、ベジマイトも登場しました!
語学研修メンバーの報告も、とても濃い内容でした。夢を語り合える友を見つけたり、自分の人みしりという殻を破ったり、という報告を聞くと、一人一人が有意義な日々を送ったのだなあと改めて思いました。
語学研修のプレゼンの最後には、以前デーンバンク校から西遠に留学していたハナさんもスクリーンに登場し、流暢な日本語でのメッセージを西遠生に送ってくれました。
大学進学が決まっているハナは、今回、デーンバンクで過ごした生徒たちの面倒を見てくれ、生徒たちに優しく寄り添ってくれました。
実際に西遠を知っているOGにお世話になることができ、オーストラリアでの出会いの輪がどんどん広がっていくのを感じ、とても嬉しく思いました。
第1部の最後は、そのオーストラリアから西遠に留学してくれている5名のプレゼンです。
ロータリー交換留学生として1年間デンマークで留学生活を送った磯部さんが、5名へのインタビュアーを務めました。
日本に来てまだ3週間の彼女たちが、日本語を使って堂々と、そしてチャーミングにプレゼンをしてくれたり、将来の夢を力強く語ってくれたりする姿は、とても凛々しかったです。
ここで第1部が終わり、10分間の休憩時間。
留学生は、来賓席の留学カウンセラーさんのところに駆け寄っていました!
第2部では、個人で国際交流活動に積極的に取り組んでいる生徒たちの発表がありました。
最初に登場したのは、ヤングアメリカンズの浜松でのワークショップに参加した生徒たち11名です。
歌やダンスを通して、多様性や積極性を学び、自分にも何かできるかもしれないという自信や将来の夢・目標を得た、という彼女たちの発表は、力強く、そして魅力的でした。
次は、8月末に行われた「国際未来共創サミット」に参加した3名のプレゼンテーションでした。
英語を使って7カ国の仲間ととことん議論したという彼女たちの、自信満ちた英語のプレゼンは、会場を圧倒するものでした。
ロータリーの交換留学生として西遠に留学中のサトゥは、母国フィンランドのことをとても分かりやすく、日本語でプレゼンしてくれました。
フィンランドの花はスズラン、鳥はオオハクチョウ、そして動物はヒグマなんだそうです。
生徒たちにとって、フィンランドはすっかり身近な国になりました。
最後に登場したのは、第1回発表会で、研修前の意気込みを語ってくれた「トビタテ留学JAPAN」第5期生の松井さん。
夏休み、イギリス・オックスフォードでの1ヶ月余りの留学を体験、どんな日々だったのか、どんな挑戦をしたのかをプレゼンしてくれました。
オックスフォード・サマーセミナーで課された英語のレポートを、ホントに死にそうになりながら仕上げた、という松井さん。
いくら疲れていても友達の誘いには全部乗って、友との交流を深め、積極的に周りに話しかけて、日本の建築を紹介したり、一人でフランスにもわたって、フランスから西遠に留学していたジャナとも再会したり・・・という、非常にアクティブな体験を語ってくれました。
ステージに立った生徒たちは、緊張もありましたが、自分の言葉、自分たちのスタイルで、国際理解や交流の実践を語りました。
司会を務めた佐藤さんも、来年3月にカナダ研修に参加予定です。
先生方や私の大きな思いは、発表側の生徒たちだけでなく、客席の生徒たちが、この発表会を聞いて新たな目標を作ることです。
同じ空間にいた生徒たちは、級友や先輩・後輩のチャレンジを見て、きっと何らかの影響を受けたことでしょう。
身を乗り出して聞く生徒や、2階から出演者が他の生徒のプレゼンを食い入るように見つめる光景に、頼もしさを強く感じました。
ご来賓の皆様や保護者の皆様のアンケートは、これから大切に読ませていただき、今後の国際教育活動にしっかりと反映していきたいと思います。
ご協力くださいました全ての皆様に、心より御礼申し上げます。