先日、積志小学校前の喫茶店「珈楽庵」で
「珈楽庵 朗読の夕べ 第17夜
堤腰和余ひとり語り 第137回」
が行われました。
堤腰(つつみこし)さんは、西遠の卒業生。
私にとっては、放送委員会の先輩でもあります。
少し前に、堤腰さんが学園を訪ねてくださり、
この「朗読の夕べ」のことを教えてくださいました。
「今回は、西尾舞衣子さんも出るのよ!」と教えていただき、
堤腰さんに西尾さん、これは「第111回創立記念コンサート」の再現ではないか!と胸高鳴り、
早速、参加申し込みをして、当日を心待ちにしたのでした。
堤腰和余さん、西尾舞衣子さん、
そしてピアノ伴奏者の中島典子さんは、
西遠の第111回創立記念日に、講堂の舞台で
「VOICE 歌と朗読の世界」と題して、
素晴らしいステージを見せてくださったのでした。
2017年3月3日のことです。
この日のことは、ぜひこちらをお読みください。
12月18日、いよいよ「朗読の夕べ」の日です。
会場の「珈楽庵」には既にたくさんのお客様がいらしていました。
そして、何とお隣合わせで座ったのが、
琴部のご指導をしてくださっている長尾早苗先生でした!
長尾先生は、1月5日「珈楽庵の夜会~邦楽~」にご出演とのことです!
西遠の先輩でもある長尾先生と一緒に、朗読の夕べの開会を待ちました。
堤腰さんの朗読は「きつねの窓」(安房直子作)から始まりました。
温かくて柔らかい、それでいて張りのあるお声での朗読は、いつもながら凛とした世界を醸し出しています。
ピアノの中島さんとお二人での「音楽物語『早太郎』~信濃と遠州見付の民話~」は、こちらでは「しっぺい太郎」として知られる名犬の活躍を描いています。
中島さんが作曲され、お二人で紡ぐ物語は、とても迫力があって、すっかり引き込まれました。
第2部は、「歌とピアノとナレーション」での「歌曲集 枕草子」です。
清少納言の枕草子が
一倉宏作詞 上田知華作曲により、
現代によみがえります。
西尾さんのソプラノのまろやかな歌声
堤腰さんのナレーションによる清少納言のみずみずしい感性の紹介
ピアノの音色も、西尾さんの歌声も、そして堤腰さんの朗読も、令和の師走の夜に、平安時代の自然や生活を持ってきてくれたような、素敵なものでした。
国語の授業でおなじみの「枕草子」が、親しみやすく、でも気品を持って目の前に現れたように思い、生徒の皆さんにもぜひ聴かせたいなあと思いました。
最後は、「星めぐりの歌」(宮澤賢治作詞作曲)を皆で歌って、和やかなムードの中で朗読の夕べが終わりました。
朗読家と声楽家という卒業生のコラボレーションをこうして堪能でき、会の後もお話ができて、とても素敵な夜となりました。
しかも、お隣も卒業生の長尾先生という贅沢な夜。
最後の抽選会で、“今年一番の幸運”鉢植えのお花があたり、幸せを家に持って帰ることも叶いました!
かわいいカランコエの花を愛でながら、クリスマスを迎えられそうです。