今週は、中学1年生が生活会館への入寮を初めて経験します。たった一泊ではありますが、緊張の一泊二日となることでしょう。その最初の試練が、「ベッドづくり」です。
生活会館では、無駄な音を立てないことが基本です。ワイワイ楽しくおしゃべりしながら作業するところではありません。一つ一つ眼の前にある事柄に真剣に向かう姿勢が求められます。
ベッドのシーツや掛布団カバーをどう装着させるのか。枕カバーでも苦戦する1年生を、指導役の上級生(中学3年生)が優しくカバーします。先生方も見守ってくださいます。
この作業を一人でテキパキとできるようになる日が必ず来ます。その日が近いのか、遠い未来なのかは、いかに眼の前の作業に真剣に向かうかにかかっています。
ベッドづくりを終えた中学1年生に、指導生が次なる指示をしています。先輩の説明を集中して聞いている1年生。真剣だからこそ「美しい」と感じさせる横顔です。
心と行いの道場である生活会館。初めての入寮で、中学1年生たちはどんなことを学ぶのでしょうか。たった一泊でずいぶん成長することでしょう。見せかけではなく、内側から感じられる凛とした姿勢を、西遠生はこの生活会館で培っていきます。