本日、故海津潔先生の告別式が行われ、お別れに行ってまいりました。
昨日のお通夜、そして今日の告別式には、先生の死を悼むたくさんの皆さんが参列されました。お通夜であんなに長い列ができたのを私は見たことがありません。先生のお人柄、愛情あふれるご指導とその年月が偲ばれました。
市川寧先生の弔辞では、海津先生の魅力が「人間味」と紹介されていました。そうです、無口だけれどユーモアに富み、授業や講話は淡々としているのに面白くて、知らんふりしているかと思えばすごく親身になって指導をされ、・・・まさに人間味あふれる先生でした。
同じ学年で過ごした頃の思い出が、その頃の生徒たちの姿と共に次々と思い出されました。そんな生徒たちと、お通夜の席で何年ぶり、いえ、十何年ぶりかの再会を果たし、思い出話に花を咲かせることができました。これも海津先生が引き合わせてくださったのだと改めて思いました。
告別式を終えて、海津先生の棺を乗せた車は、西遠を経由して斎場に向かうことになり、先生が学園に別れを告げにいらしてくださいました。学園に残った生徒や先生方も正門前の道路と南グラウンドに整列し、海津先生と最後のお別れをすることができました。
家に帰り、今日は海津先生をゆっくり偲ぶことにしよう、と、保存してある写真データをいろいろ見直してみました。生徒の写真ばかりで、先生の写った写真が意外に少ないのが、先生方の記録写真です(むしろ生徒たちのデジカメなどに、海津先生の笑顔がたくさん収められていることでしょう)が、その中で私の手元にあった先生の横顔をほんの少しですが、ご紹介しましょう。
2020年訪豪研修出発式 2018年新入生歓迎会
そして、今年2月8日に、授業見学に行った時の海津先生の授業です。2度の入院治療を経て、とても元気に勤務されていました。この日の授業も、フッと生徒を笑わせていました。
こんなにお元気だった先生ですから、今度の入院もきっと笑顔で乗り切って、学校に復帰されると信じておりました。悔しいです。
海津先生、先生がもういらっしゃらないなんて、今でも信じられない思いです。
長い間、本当にありがとうございました。
たくさんの人が悲しみ、喪失感の中にいますが、どうぞ、ご家族を、生徒や卒業生、同僚の先生方を、そして先生に励まされ、先生から笑顔をもらった方々を、これからもずっとずっと笑顔で見守ってください。
ちょうど、先生が旅立たれた日の日めくりが、「波路の雲」でした、美しい船と海と空の写真に、そうだ、海津先生はこの船で船出したのだ、と思いました。海津潔先生のお名前はすべて「さんずい」。海の風景は先生の旅立ちにぴったりです。陸路でも、空路でもなく、海路。先生のことを思い出すとき、私はこの船の写真も一緒に思い出すことでしょう。