6月17日の全校講堂朝会から、今日で一か月。「私たちは美しいのか」というテーマは、生徒たちに大きな気付きを与えたようです。今日も、集会記録にしたためられた生徒の感想から、一部をご紹介します。
高校生が見つけた「美」 ~空・鳥・雨~
- 私のみつけた「美」は登下校するときの景色や空です。中学の頃とは道が変わり、交通手段も自転車に変わり新鮮な景色になりました。自転車で登校すると風がとても涼しくて、清々しい気持ちになります。また晴れた日に自転車で登校しながら空を見ると、青い空がとてもきれいで美しいと感じます。曇りの日はどんよりした気持ちになるけど、晴れた日は空の景色も自分の気持も朝から美しくなります。(高校1年)
- 私が最近美しいと感じたことは、「青空」です。5月の下旬から6月にかけて、大雨で黒い空しか見ていませんでした。だけど、昨日や今日は晴天で久しぶりにみた青い空は美しいと思いました。バスで西遠に約4年通っていますが外を見る機会が減ったと思います。バスから色々な風景を見ることができると校長先生の話を聞いて思いました。身近なところからでも美しいと感じることがあると改めて思ったので、今後は探して見たいと思いました。(高校2年)
- 私が美しいと感じるものやことは、木にとまって上品に鳴く野鳥や、夕方から夜に移り変わるときに見える色のグラデーションだ。前者は、私自身野鳥がとても好きで、一羽一羽姿や鳴き声、行動が異なるところが美しいと感じる。後者は、空の景色が移り変わっていく様が美しいと感じる。それらの光景を一目見るだけで心が落ち着き不思議と気持ちが軽くなる。(高校2年)
- 校長先生のお話を聞き先生に最近美しいと思ったことはなにか、と問いかけられたときに思い浮かんだのは、空と天気です。これは特に最近美しいと思ったというよりは、昔からずっと美しいと思っていることでふとしたときに空を見上げたら今までどんなに嫌なことがあってもそれらすべてが空のどこかへ消えていってしまうような、どこまでも続くその景色はとても美しいです。 空といったらまず私の中でぱっと思い浮かぶのは青空ですが、季節や天候、時間によって赤くなったり暗くなったり、時には雨や雪を降らせたりその変化していく姿は、人の感情と似ているなと思います。 私の周りには雨は嫌いという人が多いです。ですが私には雨の降る日は植物たちが喜んでいるように感じられ、晴れの日とはまた違い、雨水をまとい輝くその植物たちもまた美しいと思い、雨の日によく感じられる草木の香りや、雨水の滴る音、喜んで飛び跳ねるカエルなど雨が作り出す自然の情景がとても好きです。ほかの様々な天気や自然も本当に美しいなと思います。 私は自分自身も春の青空のように広くあたたかく寛大な、美しい心の持ち主になれたらいいなと思っています。(高校3年)
人のあり方に感じる「美」
- 私が身近に感じる凛として美しいと感じる人は祖母です。祖母は、数年前に亡くなりましたが、精神的に豊かで気高く尊敬しています。祖母はどんなに苦しいことがあっても弱音を吐かず祖父を支えていたということを母に聞いたことがあります。祖母は不条理なことがあっても我慢できる強い心の持ち主だと思います。(高校2年)
- 努力している人に出会った瞬間に美しさを感じます。この努力の種類もまた、様々なものがあります。例えば、髪の毛がきれいな人を見かけると、毎日ケアを大切にしているのがわかり、その人の努力から生まれた美しさに感心します。友達が「テストの成績が上がった」など嬉しそうに報告してきたら「おめでとう」という気持ちと同時に、友達の努力の美しさを称賛します。隣の席の子の小テストの丸付けをしているとき、隣の子のテストの点が前回より上がっていたら「すごい」と思うと同時に「この子も努力したんだ」と美しさを感じます。私の周りには様々な美しさが隠れているのだと感じると、自然と嬉しく感じます。そして私もそんなふうに誰かから「美しいな」と思われる存在になろうと思えます。(6年)
西遠の美しさ、西遠生の美しさ
- 西遠生としてエレガントであること、内面も振る舞いも美しく心掛けようと思いました。西遠の先輩達もこの典雅荘重と伝統を守り、歴史を作ってきた事に感謝して、私達もこれを引き継ぎ、後輩へも残していきたいと思いました。私が初めて西遠のオープンスクールに参加した時、建物は勿論、何より案内してくださった先輩がとても優しくて、小学生だった私でさえ、西遠のお姉さんは身だしなみと言葉使いが綺麗だと思いました。すぐに憧れてしまい、その後もっと西遠に入りたいと思いました。以前お店の老婦人の方に、西遠は良い学校だと褒められてとても嬉しかったことがありました。私と同じように、今まで見掛けた先輩方の様子や噂を聞いて話しているのかなと思い、いつ誰が見ていても西遠生として常に恥じないような振る舞いをしなければと思いました。これから何年経っても、西遠生は変わらずエレガントだと思われるように行動したいです。(中学2年)
- 校長先生の話の中にはたくさんの美がありました。門での停止礼や会釈の仕方、その人の話し方など、風景以外にも美しいものはたくさんあります。生きている中での自分の動きは美しいのか考えるきっかけになりました。言葉遣いはどうなのか、ものの扱い方はどうなのか、いつも流れでやることは美しいのか考えるべきだなと思います。一つ一つの動きを丁寧にやることが大切だと思いました。生きている中で大切なのは動きや言動で周りの人にもその動き次第で自分はどんな人なのか伝わるので一つ一つ丁寧に動くことを意識したいなと思いました。(高校1年)
- 他校から来た方々にきれいで清潔な学校と思ってもらうためには、掃除を徹底してやってその積み重ねが大事だと思うので、姉妹リーダーとして周りをよく見ることを意識して指示するようにしていきます。朝も時間があれば中村先生や新井先生がやってくださってるように掃除をすすんでやれるようにしていきたいです。積極的に学校をきれいにできるように落ちてるゴミを拾うなど細かいことからやっていけるようにします。また傘の整頓や靴の整頓を心がけるようにしていきます。誰が見てもきれいって思えるような学校にしてきれいな学校になるようにしていきます。西遠としての美しさは学校内だけでなく学校外でもきれいと思われるようにしていきたいです。まず門を通るときの停止礼です。そこは外部の人にも見られているし1日お世話になる場所なので丁寧にやるようにしていきます。また電車などでも西遠生としてのプライドを持ち、エレガントな女性でいるようにします。西遠のものを身に着けているときは特に周りを考えて行動するようにしていきます。(高校3年)
- 今まで私が西遠に入学してから培ってきた、美しくあるための行動、心構えを再度認識し、実行へ移す必要があると今回のお話で気づくことができました。西遠の先輩方は礼儀正しく美しいという印象の方が多いなと感じていましたが、それはこれらのことができているからなのだと思いました。 私もいつの間にか6年生になり、後輩の子たちにどう思われているのかを考えたときに、先輩としてふさわしい姿であるため、そしてこれから大学生になって社会へ出たときに恥じぬように、あと少しの学園生活を楽しみつつも全力で受験勉強に取り組み、強く美しい女性を目指していこうと思います。(高校3年)
「美」は天然の世界にあるもの、人工物の中にも発見できるもの、そして、人の心に宿るもの…。西遠生としてどんな「美」を追求するか、考え行動する「規範」をそれぞれの生徒が見出しているんだな、と集会記録をチェックしながら、感じています。