中高一貫校で育つ

7月8日の中学講堂朝会では、「中高一貫校だからこそ得られるもの」というタイトルでお話をしました。スライドを使っての50分間の訓話を、中学生たちはどう聞いたのでしょうか。集会記録から紹介します。

中学1年生のあこがれと戸惑い

  • 中高一貫のお話を聞いて、中高一貫校に入ってよかったと思いました。部活では、中学生だけでなく、高校生の先輩ともいろいろ話ができるところです。高校生の授業内容を教えてくれたり、さらに上の先輩のお話をしてくれたりして参考になりました。姉妹交流会では、歳が離れていても楽しく話しかけてくれたり、優しくゲームなどの説明をしてくれました。パフォーマンス大会でも、高校生のパフォーマンスを見て、おもしろい、キレイ、すごいと思いました。私も高校生になったら素敵なパフォーマンスを披露したいです。
  • 私は、中学生や高校生の方たちが、とてもしっかりしていたり、指示を出したりしていて、自分は先輩になったら堂々と歩けるだろうか、勉強できるだろうかと、とても心配になって緊張してしまうときもあります。入学して3か月ほど経ちます。それでもまだ部活に行ったり勉強したりする日々に慣れないです。そんなところも先輩にあったのでしょうか。一度聞いてみたいのですが、勇気が出ません。

西遠に入って3か月。1年生は先輩たちにあこがれを持ちながらも、そのすごさに圧倒されることもあります。今の自分の立ち位置に不安を抱えている1年生には、先輩もそんな時期を経験したのか聞いてみたい気持ちがきっとあると思うのです。これを詠んだ上級生の皆さん、どう答えますか?「そんなところも先輩にあったのでしょうか」の問いに、姉妹で、部活で、生徒会で、たくさんの先輩が答えてくれたら嬉しいなあ。

中学2年生の本音

  • 中高一貫校のいいところについて話し合いました。私は、高校生とも関わることができることや、高校受験がないことがいいところだと思いました。他にも、高校生に勉強方法を教えてもらえるなどの意見がありました。中学3年生になったときに、上に先輩がいることは大事なことなんだなと思いました。
  • 私は、日々中高一貫で良かったなと感じる場面がいくつもあります。その中でも一番感じる場面は、部活です。私は、バレーボール部に所属しているのですが、上手な高校生の姿を見て学ぶことができるからです。また、高校生の方々は中学生よりもパワーや高さがあり、試合をする中でもいい刺激となります。他にも姉妹ピア活動でも同じグループの先輩方が今までの中学での体験をお話してくださったり、勉強面でも色々なことを教えてくださいます。ついこの間教えてくださったのは、「今のうちに英単語をたくさん覚えておくことが大切」ということでした。

西遠での四季を1回通り経験した2年生は、先輩の存在を確かなものに感じています。具体的にいろいろ教わっているようですね。

中学3年生だからこそ感じる中高一貫の良さ

  • 入学して3年がたった今、高校受験がないという点だけでなく他にもたくさんの良いことがありました。例えば、2年の子が発表していた「高校生に勉強を教えてもらえる」ことや、「勉強の先取りができる」ということです。また、掃除で高校生の先輩と会話を交わしたり、高校生とともに活動できるイベントもたくさんあります。やはり高校との関わりが大きいことに気付かされます。年が離れた高校生と中学生のうちから関われることはとてもわくわくするんです。「憧れの高校生の先輩」という感情をもつことができるのも中高一貫だからこそだと思います。
  • 校長先生がよくおっしゃる、身だしなみというところでも、先輩方のきちっとした姿がお手本になるというメリットがあるんだなと思いました。たしかに私も、どうすればいいのか・どうやったらいいのかなど疑問に思ったときもこっそり先輩方を見て見よう見まねをしたりお手本にさせていただくことがあり、中学3年生ではなく、とても大人っぽい高校3年生が最上級生なのがとてもいいことで、恵まれているなと思いました。なので、このよい機会を・環境を無駄にせず、たくさんのことを吸収してこれからに繋げていきたいです。そして私たちが最上級生になったら下級生の立派なお手本となるような西遠生になりたいです。
  • 「先輩の姿を見て自分の未来がわかってくる」ことも中高一貫のいいところなのかなとも思いました。高校受験がないことは中学3年にとって、とても大きな違いだと思います。私は塾に通っていて、同い年の中学3年生をみていると勉強でとても忙しそうです。また私は理想の先輩像とは。部活でみんなまをまとめる先輩や困ったとき、間違えているときに優しくアドバイスしてくれる先輩。それは部活だけでもありません。掃除場所の先輩もそうです。近頃、私と4年、6年の先輩方と小教室の掃除をしています。4年生の先輩は黒板をとても綺麗に消します。6年の先輩は毎日短い時間でも話題を作ってくれます。その先輩方をみて、このような先輩になりたいと自然に思うようになりました。「自分の未来がわかってくる」ということは、「理想の先輩像」があるうえで、築いていくものだと思います。4年生の先輩は、部活と勉強のどちらも両立しています。パフォーマンス大会の責任者もやっていました。それだけ聞くと何もかも完璧な人だと思ってしまいますが、掃除で話を聞いて行くうちに、苦労していることが分かったり、自分の経験したことのないことを深く知ったりすることができます。最近ではオーストラリア研修や高校生に向けてなどと、また好きなものなど先輩と話すことがどんどん楽しくなって、毎日の掃除が暑くても楽しいです。中学3年は公立中学では最高学年、西遠ではまだ後輩。けれども先輩に向けて、進んでいる。自分では少しと思っているかもしれませんが、第3者からみたら、かなり成長しているのかもしれません。

中学3年生の集会記録には、金言が詰まっていました。「高校生と中学生のうちから関われることはとてもわくわくする」「 とても大人っぽい高校3年生が最上級生なのがとてもいいことで、恵まれている 」「 「自分の未来がわかってくる」ということは、「理想の先輩像」があるうえで、築いていくもの 」 ・・・皆いいことを書いていますよね。 実感がこもっています。いい先輩がたくさんいて、先輩とのいい出会いがたくさんあって、日々成長しているのだなと思います。

中高一貫の6年間という月日は、多感な十代の少女たちにとって、安心して伸びていける大事な大事な年月なのです。