世間は夏休みに入った、ということですが、西遠は明日25日まで登校です。しかも、3学期制をとっていないので、「終業式」ではありません。「前期」「後期」の2学期制をとっている西遠では、まさに前期の途中で夏休みに入るため、明日は「夏休み前の授業納め」ということになります。全校でワックスがけに臨む大掃除の後、講堂で「授業納めの式」となります。明日お話することを今、まとめているところです。
帰りに見上げた空。18時半はまだ明るいですね。
実はここにお月様があるんですが、分かりますか? 自分でお月様を入れて撮影したのに、つ、月はどこ??となって、拡大してみました(笑)。
ありました! 矢印の下の白い点!右がズームインしたお月様です(笑)。
明後日26日が上弦の月、次の満月は8月2日です。しばらく晴天が続きそうなので、お月様に親しんでください。
さて、今日は7月24日。我が愛する作家アレクサンドル・デュマの誕生日なんです。デュマと言えば、「三銃士」!「ダルタニヤン物語」全11巻は私の宝物です。
写真は10冊しかありませんが、こちらは西遠の図書館にある「ダルタニヤン物語」で、なんと第1巻が紛失して久しいので10冊で撮影したのです。誰か、第1巻を見つけてください!
オオバは小学3年生の頃、 少年文庫の「三銃士」に出会い、 ダルタニアンとアトス・アラミス・ポルトスという4人の銃士に出会いました。次に「鉄仮面」という本を手に取ったら、なんと再び彼らに出会ったではありませんか。その2つの本がしっかり結びついたのは、高校2年生の世界史の授業でした。今は亡き山口厚先生が、情熱的に「ダルタニヤン物語」を語ったのです。高2の春休み、受験勉強そっちのけで読み耽ってしまった全11巻。その一か月の読書で、アトスの大ファンになるとともに、右目の視力を1.5から0.7まで落としてしまいました。
その後、娘と息子に「読み聞かせ」をし、アニメ「三銃士」を親子で楽しみ、家族で映画「仮面の男」を鑑賞し、2回目3回目の全11巻読破に挑み、遂には、娘がフランス留学中、娘の案内でデュマの眠る「パンテオン」にお墓参りまでしてきてしまいました!
デュマは、今、著名な人々のお墓大集合の「パンテオン」で、「レ・ミゼラブル」で有名なビクトル・ユーゴーと同じお部屋に埋葬されています。埋葬されるまでにはだいぶ時間が必要でした。2002年に埋葬されたのですから、亡くなってから132年も後のことです。彼が黒人の血を引いた「奴隷の孫」だったからということ、そしてその償いの言葉を、彼の遺灰をパンテオンに埋葬した当時のシラク大統領が述べています。
奴隷の孫が作家に? しかも、父は「奴隷の子」でありながら将軍にまで上り詰めた男です。ナポレオンの部下として活躍しました。アレクサンドル・デュマの生涯を描いた作品としては、直木賞作家佐藤賢一の「褐色の文豪」がとってもとっても面白いので、ぜひぜひ読んでください! お父さんの生涯を描いた「黒い悪魔」、息子の生涯を描いた「象牙色の賢者」の3冊が「デュマ三部作」と呼ばれています。
以上、アレクサンドル・デュマの生誕221年を記念しての「デュマ」語りでした。「アトス」ファン歴45年のオオバがお届けいたしました。