昨日行われた母親学級主催「教育講演会」
名古屋 けやきの木保育園園長 平松知子先生
「大切にされた子どもは やがて人を大切にする大人になる」
への、たくさんの皆様のご参加ありがとうございました。
平松知子(旧姓 原野谷)先生は、西遠女子学園のご卒業。
高校時代は生徒会長も務め、下級生にも絶大な人気がありました。
保育の道に進まれた平松先生は、名古屋市で初めて民営化された「けやきの木保育園」の園長先生として獅子奮迅のご活躍。
子どもたちを大きな愛で包み、保護者や職員の皆さんとともに悩み、考え、子どもたちの未来のために頑張っていらっしゃいます。
平松先生はおっしゃいます。
0歳から6歳までの時期は、人生の基盤になる期間。その期間に愛されている、大切にされていると実感できた子どもたちは、やがて人を大事にする人間になる、と。
保育は、その国を作る未来の人を担っているのだ、と。
保育で社会を変えることができる、人を大切にする人だらけの社会にしたい、…平松先生の訴えが聞いている私たちの心に響きました。
これは5歳児クラスの男の子による「園長さん」。
子どもが閉じた〇(一重丸)を描けるようになるのは4歳だそうです。
一つ一つ子どもが「できるようになった」ことを喜ぶエピソードが、平松先生のあたたかい語り口で紹介されます。
子どもって宝だなあ、と心から思います。
子どもも困難を抱え、ご家族も困難を抱えている、そんな親子を大きく包んで、一緒に泣いて、一緒に笑って、一歩一歩進む平松先生の保育園。
私自身も、一度休日の「けやきの木保育園」にお邪魔したことがあります。
名古屋駅からほど近くにあり、大きなけやきの木が園庭に茂る保育園でした。
「友情」顧問として編集委員と共に園を訪ね平松先生を取材しました。
お子さんたちのことを24時間考えていらっしゃるんだなあ、
こういう保育園がたくさんあったらいいなあ、
と思いながら、
また、自分を振り返っては、
自分の子育てのいい加減さを反省しながら、
心が洗われるような取材時間を過ごしました。
その時の写真が出てきました!2010年の春でした。10年前の二人です!
今、待機児童の問題が大きく取り上げられています。
企業型の保育園もどんどん生まれています。
中には、保育者がお父さんお母さんに何をサービスするかが宣伝文句になっている園もあるそうです。
平松先生はお話の中で問いかけました。
「一番思い通りにならないことが『子育て』。
便利さだけが追求されて、
ママの笑顔を守るために、という言葉もあるけれど、
では、いつ人は親になるの?」と。
平松先生の言葉に、大事なことは何かを思い出させてもらいました。
保育の中に「憲法」がある、と気づいたというお話も印象的でした。
先生のお話の中に登場する園児のエピソードや、保護者や職員を見守りはぐくむ先生の言葉や考え方には、涙が抑えられませんでした。
先生の「子どもってすごい」という言葉の重さ、
先生のまなざしは、幾多の困難を越えて、未来を築く強さを持っています。
「自分の家庭や身近な子を大切にすることから、いい社会を作っていきましょう」という呼びかけに、勇気をもらい。奮起する思いでした。
保育・幼児教育から、小学校へ、そして中高時代へ、と子どもたちは階段を上がってきます。
中高一貫教育を続けてきた西遠にも、平松先生の訴えに応える力がなくてはいけないと強く思いました。
平松先生は、西遠の建学の精神「婦人の中に未来の人は眠れり」を今も大切に心に刻んでいます。
同じ学び舎で過ごした卒業生の一人としても、彼女の邁進する姿に、力をたくさんもらいました。
昨日の講演会には、母親学級生や1年の保護者の皆さんだけでなく、幼稚園や保育園関係の方にもお越しいただくことができました。
平松先生にとっても、懐かしい方との再会もあり、講演会後の会場にもあたたかい空気が流れていました。
たくさんの皆さんのご来場に改めて心より感謝致します。
平松知子先生、素晴らしいご講演を本当にありがとうございました。
御多忙な日々でしょうが、お体には本当にお気を付けくださいね。
平松先生のますますのご活躍を心より応援致します!