学校の記録がまとめられている本というと、
「〇〇周年誌」がありますね。
もちろん私も、何かを調べる時には記念誌を使います。
けれど、学園の代表的な歴史ではなく、
ちょっと小さな出来事を探したいなというときには、
学校誌「友情」をたどります。
校長室にファイリングされている「友情」は、昭和30年代からのものです。
今日は、昭和40年前後の歴史を調べたいなと思って、1号ずつページをたどっていたのですが、
その中に、とても懐かしい写真を見つけて、手が止まってしまいました。
「緑園」と書かれたこの写真は、左が静思堂、右が創立50周年の時に建てられた記念館、そしてその間(写真中央)にあるのが、私にとっては大変懐かしい「藤棚」です。
何と、自分の生まれた昭和36年の「友情」で見つけました!
この藤棚の下で、私は中学生の美術の時間に記念館とその前の池の写生をしたことを今もよく思い出すのです。
美術の時間、のんびりと屋外で建物のスケッチをした思い出は、私にとってまさに「古き良き時代」のことです。
なぜかこのとき口ずさんでいたのが、「風」というフォークグループの「ささやかなこの人生」という曲だったことも、この一枚の写真でサーッと思い出したのでした。
私が西遠の中学生だったのは、昭和40年代後半ですが、
30年代からこの素敵な場所があったんだなあ、
たくさんの先輩たちがこの木陰で楽しい時を過ごしたのだろうなあと、
しみじみ感じ入りました。
もう一枚、記念館の写真を見つけました。
これは、第80号「友情」(創立60周年記念特集号)に載っていました。
今でいうと、記念グラウンドから南館とアスレチック器具のある方向を見ている構図になります。
ここにも、懐かしの藤棚が写っています。
それにしても、グラウンドに車が入って写真に写っていたのですから、のどかな時代ですね。
今日「友情」を広げていたのは、明日の講堂朝会の訓話の参考にしたかったからです。
学園の歴史を伝えること…、それは、卒業生であり、長く西遠に勤めてきた者として、私自身の役割の一つだと考えています。
明日は、そんなお話をすることができたら、と考えています。
この記事にも関係するお話をする予定です。