「西遠学園祭2023」を振り返るシリーズ、第4弾は、初めてのHR展(クラス研究展示)に挑戦した中学3年生たちの日々を追います。中学3年生は、「伝統と創造」というHR展全体テーマの中で、「遠州の魅力を発見する」という学年課題に挑みました。地元遠州のどんな魅力を発見、紹介できたでしょうか。
3年菊組 「竜ヶ岩洞 ~地底探検にようこそ~」
東海地方で最大のスケールと言われる「竜ヶ岩洞 」の魅力を追求した3年菊組は、鍾乳洞の再現に取り組みました。3菊の教室や廊下では、来る日も来る日も、鍾乳石づくりに励む生徒たちの姿がありました。
鍾乳石のでき方を、3菊の学園祭ホームページでは、次のように紹介しています。
竜ヶ岩洞では、滴り落ちる水滴により成長する ドリップストーン が数多く見られます。(中略)①鍾乳管の管がつまると、外側に結晶がつき、太くて長い②つらら石に成長します。 また、水滴が落ちると、そこには③石筍が形成されます。 ②つらら石と③石筍がそれぞれ成長してくっつくと、④石柱になります。
こうした説明を忠実に再現すべく、つらら石や氷筍を工夫して作り上げる生徒たち。
最後のコーナーにこれらを展示します。壁面は段ボールをささくれるように剥いて洞窟の雰囲気を演出しました。
換気についての展示基準に合わせるために、真っ暗な空間は作れません。当日朝まで調整を続け、生徒たちは、鍾乳洞紹介のコーナーを無事作り上げました。
お客様からは、その出来栄えにお褒めの言葉もいただき、地元の魅力を紹介してくれたことを感謝するコメントも届きました。
3年藤組 「開け☆御朱印の扉」
今、御朱印帳を持つ人が増えています。3年藤組は、地元の神社を取材して回り、「御朱印」についてその歴史や魅力を紹介しました。
教室には神社を再現しようと、鳥居や賽銭箱が作られました。
大きなものほど、倒れたり折れたりすることがないよう、作り方に注意を払わなくてはなりません。柱の下部に重みを付け、安全な制作物に仕上げて、当日を迎えました。
3年藤組の制作物でもう一つ、賞賛されたのが、3藤お手製の「御朱印」でした。消しゴムハンコで作った御朱印、来場した皆さんは大切そうに持ち帰っていました。
「御朱印」について詳しく知りたい方は、3藤の学園祭ホームページをどうぞご覧ください。
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今年の中学3年生は、大きな制作物に果敢に挑んだ点が高く評価されました。「地域の魅力」に気づいた生徒たちは、11月のオーストラリア研修旅行でシドニーで出会った友人たちにこの「地域の魅力」を英語で伝えることになっています。そういう経験を経て、生徒たちは「地域とグローバルの良い市民」へと成長していくのです。