一週間の「秋休み」が終わり、西遠では今日から「後期」がスタートしました。
全校生徒が講堂に集まり、後期始業式が行われました。
私からは、後期のスタートに際して、「遠くで起こった他人事」ではなく「自分につながる自分事」として物事をとらえて、「考え」そして「動く」女性になってほしいというお話をしました。パレスチナのガザ地区で起こっている出来事も、ノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン女史も、私たちと決して無関係ではないのだということ。また、今日の具体的な話題として、講堂入場時の「黙動」を教員が注意すべきなのか、生徒や生徒会が呼びかけるべきなのか、ということにも触れましたが、他人事と考えるのか自分事として捉えるのかで、答えはだいぶ違ってきます。「やさしい猫」の話もしました。マジョリティとマイノリティの話として受け止めてほしいな、と思いながら。
そうした話題を提示しながら、後期をどういう姿勢で過ごすのか、全校の皆さんに宿題を出したつもりです。
今日は、始業式の後、「トビタテ!留学JAPAN」第8期生として、シンガポールとインドネシアに留学をした角谷さんの活動報告も行われました。
角谷さんは、自分の夢をかなえるためにこの「トビタテ」に応募し、見事審査を通って第8期生となりました。西遠では3人目の「トビタテ留学生」です。
角谷さんはシンガポールとインドネシアを訪問し、子どもたちを取り巻く環境について調査してきました。「宗教」「法律」「教育」の3つの観点から、現地の学校を訪問したり、大学生とお話をしたり、アンケートをとったり、積極的に活動しました。
今日の報告では、滞在中の活動だけでなく、二つの国の地理や文化、社会情勢などを説明してくれましたので、中学生にもとても親しみやすい内容だったことと思います。
角谷さんの報告の後、杉田先生から「トビタテ!留学JAPAN」第9期生の募集が始まったことが告知されました。角谷さんに続く生徒が出ることを大いに期待します。「私もチャレンジしたい!」という中3~高2の皆さん、ぜひ名乗りを上げてください!
さて、この留学報告を講堂に駆けつけて聞いてくださった卒業生がいます。角谷さんがインドネシアでお世話になった本校卒業生の石川さんです。現在帰国中の石川さんにとっては、母校の講堂も大変懐かしかったそうです。石川さんの担任だった藤戸先生が間を取り持ってくださり、角谷さんが先輩にお世話になって留学体験を実現できたことが、私たちには、本当に素晴らしい「西遠の絆」であると感じられます。石川さん、後輩のために、本当にありがとうございました。
さて、講堂での式典の後、生徒たちは、つい立てや看板、暗幕などの片づけを行いました。先週の月曜(終業式)に雨が降ったため、延期されていた「学園祭の片付け」が本日行われたのです。
一週間ぶりの力仕事を、生徒たちは精力的にこなしてくれました。特に学園祭の展示部実行委員はよく働いてくれました。お疲れ様でした!
作業が終わって戻る道すがら、キンモクセイがそれはそれはいい香りで私たちを癒してくれました。キンモクセイをバックに展示部実行委員たち。すっかり秋色の学園です。
生徒たちは、午前中に後期役員選挙を済ませ、午後から教科の授業に臨みました。令和5年度後期、勉強に、行事に、部活動に、役員活動に、生徒たちがますます活躍するよう、心から願っています。自分事として物事をとらえ、考えて動ける女性を目指して。