毎週火曜日の放課後、100周年グラウンドには、陸上部以外の部活生も集まってきます。
先週14日(火)には、バレー部とバスケット部がグラウンドでラグビーボールを追いかけました。
バレーとバスケがラグビーボール?と驚かれる方もいらっしゃると思います。実は、毎週火曜日、西遠の100周年グラウンドでは、18時から県西部の子どもたちが集まってラグビースクールが行われています。その練習開始前の1時間、西遠の部活生たちが、ブリングアップアカデミーの小野澤 宏時先生から、競技の枠を越えて、運動能力や問題解決力、コミュニケーション力などを学んでいるのです。小野澤先生はラグビー元日本代表。今まで3回のワールドカップに出場し、活躍されたレジェンドです。
小野澤先生は、いろいろなゲームを用意して、生徒たちの力を伸ばしてくださいます。ラグビーの練習に集まった男の子たちもゲームに入り、一緒に走り回ることもあります。ラグビーボールを持たせたら、彼らの方が先輩! さあ、即席のチームを組んだ仲間とどうやったらスムーズにゲームを行えるでしょう。そこには、コミュニケーションが不可欠。どうしたらスうまくボールを運べるのか、どんな指示が効果的なのか、話し合いながらの練習です。
春から練習に参加している高校バレーボール部の部員たちは、こうした練習を通して、視野が広がり、チームでの話し合いも進んで、バレーのコートの中での活躍にも練習の成果が出ていると言います。
昨日の21日(火)には、バレー、バスケに加えて、陸上、テニス部も練習に参加しました。異なる競技の生徒たちが部活の枠を越えて一堂に集いました。中1から高3まで、幅広く参加です。
お月様に見守られながら、小野澤先生から今から始まるゲームの説明を受ける生徒たち。
3チームに分かれての作戦会議。もちろん部活はバラバラです。初めて参加する部活生はちょっぴり不安そう。知らない先輩もいるし、ラグビーボールを追いかけるのも初めてだし、パスは後ろに出さなくちゃいけないの?どうやってメンバー交代するの? ドキドキ…。そんな下級生にも、バレーやバスケの高校生が元気に声をかけて、引っ張ってくれます。
ゲームが始まりました。声を掛け合って動いています。
ゲームを終えると、今日の練習で感じたことや大事なことを話し合う時間が持たれます。小野澤先生の質問に、挙手して答える生徒も増えてきました。
思ったことを言葉にして、チームメイトにしっかりと伝えること、意見をまとめて表明することの大切さといったものを、参加する生徒たちはしっかりと学んでいます。部活の技術やチームワークの向上だけでなく、これはクラス活動でも、姉妹ピア活動でも、大事になってくることです。もっと言えば、社会に出てから大いに役立つ「練習」です。
慣れないラグビーボールを使って、進化する生徒たち。小野澤先生のご指導の下、西遠の部活生たちは、こうしてどんどん成長しています。来週はどんな部活メンバーが集まるでしょうか。