恩師のご縁

今日、西遠を訪れてくださったのは、東京都立大学名誉教授の松浦克美先生です。浜松で行われた日本微生物生態学会にご出席の帰路、本校を訪ねてくださいました。

松浦先生が西遠を訪ねてくださったのは、とても不思議なご縁からでした。松浦先生ご自身が中学1年生の時に理科の第二分野を教わった先生について、その消息をインターネットで調べられたときに、なんと、このブログ「おばんです！」に懐かしい恩師のお名前を発見されたのでした。

それが、私の大学時代の恩師森江晃三先生でした。大学1年生の時に一般科目の「生物学」を受講し、一度欠席した時に欠席届に先生がお返事を下さったご縁で、国文学科の私が生物学の教授とその後ず～っと文通が続いているのです（今年で44年！）。一度、森江先生が学園を訪ねてくださったことがありました。その時のブログ「恩師との再会」がこちらです。2015年1月20日のことでした。

この日のブログが、松浦先生の目にとまったのでした。森江先生に中学時代に理科を教わり、その後、生物学の微生物の分野に進まれた松浦先生にとっては、進路の一つの原点とも言える存在だったのではないでしょうか。学園にお問い合わせくださり、おかげさまで、森江先生と松浦先生を出会いから58年後にご縁を結ぶ（などとおこがましいのですが）お手伝いをさせていただくことができました。とても光栄なことです。

森江先生には、今日松浦先生がご来校くださることを、取り急ぎメールでお知らせしました。すると、夜にもかかわらずすぐにお返事をくださり、恩師の優しさにまたまた感激した私です。

今日は、岡本忍理事長も松浦先生にお会いしました。共通のお知り合いもたくさんいらして、松浦先生にはサプライズ続きとなったのかもしれません。松浦先生は、中等教育にも携わっていらっしゃいますので、私たちにとって大変勉強になるお話をたくさんしてくださいました。

森江先生が結んでくださったご縁が、こんなに広がりました。私は本当に幸せ者だと、心から思っています。
松浦先生、どうぞまた浜松を、そして西遠を訪れてください。ご指導宜しくお願い致します。

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偶然にも、先日、Googleさんが「10年前を覚えていますか？」と懐かしい写真を提示してくれました。ちょうど10年前の2013年11月、八王子で行われた森江先生の個展に娘と二人でお邪魔した時の写真と、その帰り道で歩道橋から見とれた見事なイチョウ並木です。森江先生はいつも便せんに素敵なスケッチを描いてくださり、感激していましたが、こうして個展にお邪魔して先生のたくさんの絵画を見ることができたのも、とても幸せなことでした。