本日13時半から行われた「女性教育講演会」、「スポーツを通じて知るジェンダー平等の現状」と題して、本校卒業生で順天堂大学助教の三倉茜先生が全校生徒にお話しくださいました。
大学の教員として、研究者として、そして一児の母として活躍する三倉先生のお話に、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。先輩の中高時代のお話を聞くことで、今自分の立っている地面が将来に続いていることを、生徒たちは自覚したことでしょう。そして、女子校で「ジェンダー格差」を感じずに自分らしく過ごせる現在の日々が実はとても恵まれていることを教えていただき、これから社会でジェンダー問題に直面したときにどうすればいいのか、ジェンダー平等実現のために私たちは何をすればいいのかについても、教えていただきました。
90分の講演の後、質疑応答の時間がとられました。高校3年生はもちろん、中学1年生も手を挙げ次々三倉先生に質問したことを、三倉先生ご自身、講演後に驚きをもって受け止めていらっしゃいました。ドキドキしながら手を挙げ、マイクを持ったであろう生徒たち。「一歩を踏み出す勇気」を出してくれたことを、私は本当に嬉しく思いました。
講演後、友情編集委員が三倉先生にインタビューをしました。
緊張気味に質問した3名の編集委員に、三倉先生は丁寧に答えてくださいました。3人にとっても大事な時間になったことでしょう。
講演会後に打ち込んでもらっているアンケートフォームには、三倉先生への感謝の言葉や質問がたくさん寄せられています。また、「講演を聴いて、あなたはこれからどんなことを身につけたい・どんな生き方がしたいと思いましたか?」という質問には、こんな答えがありました。
- 人と行動する時は。出来るだけ人の気持を少しだけ把握し、言葉を選びが出来る大人になりたいです。(中学1年)
- 将来、ジェンダーの課題を改善する手伝いをする人になりたいと思いました。(中学2年)
- ジェンダー差別についてあまり考えたことがあまりなかったですが、これからはジェンダー差別についてを意識しながら生活したり、どうしたらジェンダー差別がなくなるかを考えていきたいと思いました。(中学3年)
- 私は、男女差別をしない人になりたいです。大げさにいうだけではなく、人を傷つけるような些細な差別発言をしないように心がけたいと思います。(高校2年)
- 女性アスリートの役に立つ仕事や研究をしていることは、社会全体に繋がっているという話を聞いて、どんな学問や研究も何か誰かの役に立つと思い、大学では自分でなにか突き詰めて研究してみたいと思いました。講演に来てくれる方々が、まさに私達のロールモデルだと思います。(高校3年)
生徒の皆さんの思いが、アンケートにあふれていました。私自身の感想は、また改めて書きたいと思います。三倉先生、お忙しい中母校を訪ね生徒たちに素晴らしいご講演をいただき、ありがとうございました。
明日は、2023年の授業納めです。