大河ドラマのお話

昨夜から始まった今年の大河ドラマ「光る君へ」。主人公は平安時代の紫式部。大河ドラマ史上2番目に古い時代のお話が始まりました。

昨夜は18時にテレビの前にスタンバイして第1回を見ました。第1話を子役で通した大河ドラマは久しぶりだなと思いながら、やがて紫式部と言われる平安時代を代表する才女の少女時代を興味深く鑑賞しました。謎だらけの女性の一生をどう味付けするのかは、大石静さんの腕一本にかかっているわけですが、大石さんの脚本・展開はとても面白かったです。物語としての面白さを感じ、先が楽しみになった第1回でした。藤原道長と紫式部、二人とも歴史の教科書では必ず出てきますし、紫式部は国語の古典分野でもとても大事な人ですから、生徒の皆さんにも関心を持って見てもらいたいなと思います。中3の面接でも何人かに勧めたけれど見てくれたかしら…。

宇治平等院

大河ドラマは私にとって、歴史の扉を開いてくれる大きなきっかけです。幼いころから見ることを強いられていましたので、窮屈な思いをしながら日曜20時を迎えていましたが、小学校の教室の後ろに掲げられた「年表」の意味が分かった時、おおっ!と今までの強制的視聴からガラリと意義が変わり、歴史を楽しむ視聴者bの一人になったのでした。「新平家物語」(仲代達矢主演)からです。そして、中学2年生の歴史の授業やテストでは、どれだけ過去の大河ドラマのシーンが私を救ってくれたことか。ドラマの力を借りて、歴史はただの暗記科目ではなくなっていました。

「光る君へ」は今までで2番目に古い時代の大河、と書きましたが、今までで一番古い時代を描いたのは「風と雲と虹と」(加藤剛主演)です。平将門が描かれました。その次の時代が今年の紫式部、そしてそれに続くのが清盛や義経、頼朝たちを主役に据えた平安末期から鎌倉初期を描いたものです。

昨年の「どうする家康」で地元はとても盛り上がりましたね。その大河ドラマ館(浜松)も14日で閉館ということです。私も2度訪ねました。今日、入場者が60万人を超えたそうですね。すごい! 私の周囲にも、大河ドラマ館のボランティアを務めた知人が複数いました。お疲れ様でした! それから、各種トークショーで進行を務めた卒業生の小川綾乃さんも、本当にお疲れ様でした!(たくさんNHKに映りましたね。)

戦国時代は様々な大河ドラマで描かれましたので、幼い頃から見続けている身としてはちょっと食傷気味ではありましたが、大河ドラマで登場人物を覚えることが歴史の勉強に役立つことだけは確かなので、去年「どうする家康」を見続けた生徒の皆さんは、絶対損はしないと思います。歴史の楽しさを知ってほしいなと思います。

さて、今年の大河ドラマは、実は一昨年亡くなった父が最期の日まで「見たいなあ」と楽しみにしていたドラマでした。入院しても、再来年のドラマを見たい見たいと言ってたそうです。父が茶の間で一緒に大河を見ていたらどんな感想を言うかなあ…と思いながら、母と二人で見る一年になりそうです。