昨日の朝、100周年グラウンドでの全校朝礼で、鳥の声にしばし耳を澄ましてもらいました。カワラヒワの声が聞こえたので、紹介したところ、公式ブログに「なんと校長先生は鳥の声を 聞き分けることがおできになります!」とブログ当番の清水先生から最大の賛辞‼ 恐縮しています。分かる鳥の声は数種類しかないんですよ…お恥ずかしい。笑。
でも、鈴木俊貴先生の記事に出会って、シジュウカラは文法を持つ鳥なのだと知ってから、野鳥の鳴き声にとても興味を持つようになったことは確かです。その鈴木先生の文章が今、中1の国語の教科書に載っていて、全国の中学生はシジュウカラの言葉について知っているんですよね。
その鈴木俊貴先生の監修した絵本が、こちらの「にんじゃシジュウカラのすけ」です。この絵本は、図書館クリスマスイベントでも朗読させてもらいました。
シジュウカラが文法を持ち、言語能力に長けているということを、とてもおもしろくストーリー化しています。これを愛読した子は、将来、野鳥博士になること間違いなしです。
学園にもシジュウカラはよくやってきて、美しい声で鳴いています。遠くからでも聞こえるその声、ぜひ皆さんも耳を澄ましてみてください。ツーピーツーピーとか、ジジジジとか、いろんな鳴き声で仲間と話をしていますよ。声のする方を見上げて、お腹側に「黒いネクタイ」をしているのが特徴のシジュウカラをぜひ見つけてください。
るるるるる、と玉を転がすような声で鳴くのが、カワラヒワです。梢(こずえ)にいたり、電線で朝日を全身に浴びていたり、時々仲間と追いかけっこをしたりしています。
メジロもかわいい鳥です。黄緑色のきれいな小鳥なので、ウグイスだと勘違いする人もいますが、実は、藪の中にいる地味なウグイスより数段見つけやすい鳥なのです。メジロは名前の通り、目の周りが白いのです。チチチチ…とにぎやかに飛んできますよ。
一度、二羽のメジロが取っ組み合いのケンカをするところを目撃しました。地上戦があまりに激しいので、思わずカメラを置いてメジロたちに向かって「いい加減にしなさい!」と怒鳴ったら、瞬時にケンカは終わり、二羽は飛び立ちました(笑)。昨年3月のことです。
そして、ジョウビタキにも注目してください。ちょっと乾いた声で、ヒヒヒヒ…と鳴きます。だから「ヒタキ」なのかな。調べると、「カッ、カッ」と鳴く声が火打ち石を打つ音に聞こえることから「火焼き」→ヒタキになったようです。
オスのジョウビタキ(左)はオレンジ色がとても美しく鮮やかです。メス(右)は少し地味ですが、美しくて気品を感じます。
これらの鳥たちは、全部、西遠の木々にやってくる鳥たちです。鳥の声がしたら、ぜひ見上げて探してみてください。さらに、オオバより生徒の皆さんにお願いです。今年、以下の鳥たちをまだ学校で見かけていません。見つけたら教えてくださいね!
イソヒヨドリ コゲラ ヤマガラ ツグミ モズ
見つけ方のポイント(オオバ流)
・イソヒヨドリは崖の上が好きなので、校舎の上の方にいることが多いです。良い声で鳴きます。
・コゲラは、ジジジ(というか、ズィズィズィ)という音がしたら、だいたいそこで木をつついています。
・ヤマガラは小っちゃくてかわいい! シジュウカラと一緒にいることもあります。
・ツグミは地面を散歩しています。
・モズは一羽でキリっとした顔しています。
冬の間は、木々に葉っぱがないので、鳥の観察がとてもしやすいのです。皆さんもぜひ野鳥を探してみてください。