卒業おめでとう ~高校卒業式を振り返って~

3月5日、第76回卒業式が行われました。卒業生たちは、皆、凛とした姿で卒業証書を受け取り、学園を巣立っていきました。

朝、教員朝礼に出向いて、卒業生代表が挨拶をしました。

いつも先生と生徒が楽しげに話している教員室とは違う緊張感ある空気の中で、代表生の挨拶に耳を傾けていると、6年間のいろいろな思い出が浮かんできました。みんな大きくなったなあ、という感慨も。

西遠の卒業式では、全員が登壇します。担任の氏名読み上げに、凛とした返事をして、演台に向かい、私と向かい合う卒業生。その瞳は涙にぬれている人もいましたが、みんな希望にあふれていました。笑顔が素敵でした。

証書を手渡すほんの数秒の間ですが、いろんな思い出がよみがえります。中学に入学したてのまだかわいらしかった頃、正門で交わした挨拶、部活で活躍する姿…。体調を崩した時期もあった生徒が元気に目の前に立って証書を受け取る姿には、嬉しさが溢れました。

「告辞」では、学園で得たものがこれからの人生の土台となること、別れがつらいのはそれだけ中身の濃い出会いがあったからなのだから、これからも出会いに憶病にならずにたくさんの出会いを求めてほしいこと、学校は面倒なところだけれど、面倒なこと・不自由なことも体験することが出維持であり、面倒くさいことを嫌ってはいけないこと、これからの社会・世界を生きていくために「エンパシー」を大切にしてほしいことなど、内田樹さんの言葉などを紹介しながらお話しました。

ご臨席の来賓の皆様を代表して、PTA会長の杢屋様からご祝辞をいただきました。卒業生の皆さんに対し、「知識」と「教養」の広い人、そして「行動」できる人になって社会に貢献していってほしい、校訓を大切にして人間力を上げていってほしいというお話は、卒業生ひとりひとりの胸に刻まれたことでしょう。

杢屋様ご自身も、16年間にわたる本校PTA役員最後の卒業式でした。長きにわたり本当にありがとうございました。

代表生による創立者への花環の奉呈、海津先生の奥様からの祝電披露、生徒会長による「送辞」、そして卒業生代表による「答辞」。「答辞」では客席からすすり泣く声が聞こえてきました。

荘厳な中にも温かさに満ちた卒業式が終わりました。降り出した雨の中でも、後輩や友人、恩師との記念撮影が続き、別れの時を噛みしめていた卒業生たちでした。

卒業学年に携わった先生方も、記念撮影です。

さて、5日の卒業式に体調不良のため出席できなかった生徒の「卒業証書授与式」が本日7日に行われました。中講堂での四季には、私服になった友人たちも駆けつけてくれました。隠れていた部活の友人たちがドアの奥から現れた時には、本人びっくりして涙にくれていましたが、明るく優しい皆に見守られて和やかな卒業証書授与となりました。

舞台の下から横から、カメラ女子ばかりですね(笑)。
部活の顧問の先生や後輩との記念撮影も行われました。みんな嬉しそうです。

これで全員卒業となりました。
改めて、第76回卒業生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんが力強く未来を切り拓いていくことを信じ、応援しています。