令和5年度終業 その2 表彰式・終業式

3月19日を振り返ります。「離任式」に続いて行われたのが、「表彰式」です。今年度、様々な方面で活躍した生徒を表彰し、皆で讃えます。

  • 1か年皆勤賞:1年間欠席のなかった生徒を表彰しました。たくさんの生徒が皆勤賞を受けました。特に高校2年生は約半数が解禁。素晴らしい先輩たちです。
  • 学力進歩の証:年間を通して勉強面で成果を上げた中学生に与えられます。
  • 学力優秀賞:学力到達ゾーン(GTZ)の「S」ランクに到達した中学生を表彰。
  • 読書賞:年間を通してたくさんの本に親しんだ生徒に贈る賞。今年の賞品は「旅の絵本 アメリカ篇」(安野光雅作)でした。
  • 英語検定合格者表彰:この表彰は学年ごとに合格級のハードルが上がります。
  • 漢字検定合格者表彰:漢字検定で2級合格者に与えられる賞です。
  • 体力テスト優秀者表彰:秋の体力テストの成績が学年で最高得点だった生徒に贈られます。高2は同点2名が1位で表彰されました。

表彰される代表生徒は、講堂の舞台に上がるのにちょっと緊張気味でしたが、堂々と賞状を受け取り、客席の友人や先輩後輩たちから大きな拍手を受けていました。頑張った仲間をみんなでお祝いできるこの年度末の表彰式が、私は大好きです。とても温かい気持ちになります。

表彰が終わり、終業式となりました。「学校長訓話」で、私は、この一年間で皆はどんな学びを得たのか、主に3つのことを振り返りました。

  • 3月2日に鑑賞した演劇「いのちのかがやき」について
  • 能登半島地震の被災者の方々に対する西遠生の募金について
  • 高校生徒総会で生活執行部長が述べた「『自主規制』に対する姿勢」について

演劇を見て、自分の生活が当たり前ではないことに気づいたという生徒、ゴミ山に生きる子供たちが一生懸命生きていることに心打たれたという生徒など、感想の中には、生徒一人ひとりの気づきがありました。
能登の地震に対する募金額は、前日の中高生徒総会でも報告されましたが、3日間で20万円以上の募金が集まったという事実はとても尊いものであり、全校生徒やそのご家族の気持ちが伝わってきました。人を想う気持ちが育っているのだと思いました。
そして、自主規制という「生徒が作る校則」の意味や、「集団で生きる私」と「私らしく生きる私」のバランスをどうとるべきなのかを深く考え、総会の席上で自分の言葉で訴えてくれた高校生活執行部長の言葉を、中学生にも紹介しました。

紹介したのは3つのことでしたが、この一年、様々な場面で生徒の成長に気づいた私でした。それを全校で共有し、皆でもっともっと成長していきたい、と私は強く思います。春休みの間に、自分が1年間何を学び取ったか振り返り、そして新年度からどういう気持ちで、どんなことを推進していくべきなのか、じっくり考えてほしいと呼びかけました。4月に、生徒たちがキリリと引き締まった表情で、それぞれの決意表明をしてくれることを期待しています。