中学3年生の「義務教育修了」をお祝いする「中学修了式」が、19日(火)午後に挙行されました。ご家族に見守られる中、担任の氏名読み上げに皆が大きな声で「はい」と返事して起立しました。立ち上がる生徒たちを見ていて、大きくなったなあ、と思いました。コロナ禍の只中に入学した頃のあどけなかった表情も、中学最上級生のキリリとした顔に成長していました。
代表生に「修了証書」を手渡しました。
中学時代は、反抗期もあって、なかなか気持ちのバランスをとることが難しい頃です。中学3年間、何の悩みも持たずにすんだ生徒などいないでしょう。しかし、修了式までのでこぼこの道のりでたくさんの学びを得て、自分の意思で学ぶ高等学校への決意を強く持ったことと思います。そんな皆さんに、激励の意味を込めて、谷川俊太郎さんの詩「春に」を朗読しました。思春期の複雑な思いを歌ったこの詩は、幾度も教科書に掲載され、合唱曲にもなっています。「この気持ちは何だろう」という繰り返しが、時に戸惑いを表し、時に強い意志をもって力強く響くこの詩、私の大好きな詩なのです。
3年間を振り返る映像が流れ、はつらつとした生徒たちの姿が講堂のスクリーンに映し出されました。続いて、2名の生徒が、作文を朗読。「学園祭HR展」「部活動」を通じてどんな成長があったのか、二人の作文朗読を聞きながら、その歩みを一緒にたどるような気持ちでした。
最後に「友情の歌」を生徒全員で合唱し、中学3年生は義務教育修了の時を迎えたのでした。
来週からは、もう高校生の顔になって、ますます活躍してくれることでしょう。頼もしい中学3年生たちです。
3月19日をもって、令和5年度の教育活動が終わりました。この一年間お世話になりました皆様に改めて御礼申し上げます。西遠女子学園は、令和6年度も高い教育理念のもと、未来を拓く女性の育成を果たせるよう精進してまいります。先生方は、春休み中、新年度準備に余念がありません。その多忙だけれどワクワクする準備期間を経て、令和6年度の幕が開きます。これからもどうぞよろしくお願い致します。