小さな白板2024 第17週

図書館入り口の「小さな白板(ホワイトボード)」、第17週はオオバが2日間お休みをいただきましたので、3枚です。

4月22日(月)
「怖(こうぇ)え、逃げてぇって思ってるときは、たいてい心の中で、やった方がいいって自分では分かってるんだって大野さんは思う。」
朝ドラ「ブギウギ」大野(木野花)
さんの台詞

3月まで放映されていた朝ドラ「ブギウギ」は、ブギの女王と言われた笠置シズ子さんをモデルにしたドラマでした。ドラマも終盤の3月21日、主人公の家に住み込んでいるお手伝いさんの大野(木野花)が、主人公スズ子の一人娘愛子にこの言葉を言い聞かせるシーンがありました。青森出身の大野さんなので、なまってますが、とても心に沁みる台詞だったので、思わず書き留めました。

怖いな、逃げたいなと思っているときは、実は自分の心の中で「やるべきだ」「やった方がいいんだ」って分かっている…。あとは、背中をちょっと押してもらえれば、というところなのでしょうが、大野さんは、自分で分かっていることはちゃんと自分で勇気出してやりなさいよと言ってくれているのです。躊躇(ちゅうちょ)してるってことは、やめとこうの逆で、やるべきだってことなんですね。覚えておきたい心の持ち方です。

4月23日(火)
無意識に人を傷つけてしまうことがあるのが、「普通」という言葉なんだと思います。自分自身も「普通は〇〇じゃん?」っていう言葉は、もうあまり使わないようにしなきゃと強く思いました。
    比嘉愛未

女優の比嘉愛未さんが、インタビュー記事の中で語っていた言葉を書き抜きました。
「人間関係は常に悩みの種でもあるけど、人を救うこともできる。そんな中で、無意識に人を傷つけてしまうことがあるのが、「普通」という言葉なんだと思います。自分自身も「普通は〇〇じゃん?」っていう言葉は、もうあまり使わないようにしなきゃと強く思いました。」
白板には文字数の関係で入りきらなかったので、前半を割愛しましたが、比嘉さんの言葉を読んで、「普通」って何だろう?と考えさせられました。自分にとっての普通は、万人にとっての普通ではありません。そのことをもっと意識しなくてはいけないなと感じました。
インタビュー記事は、こちら≪比嘉愛未、『つくたべ』は“ご褒美のような作品” 春日さん役・西野恵未との信頼関係を語る≫(リアルサウンド 2月27日)です。

4月26日(金)
多様な文化に暮らす人々が、自他の文化を認め合い、豊かにかかわりあいながら地球規模の課題の克服を目指すことが、今、とても大切なことです。
    矢口 悦子

2022年、ウクライナへのロシアの軍事侵攻が始まった時、たくさんの大学の学長が「学長メッセージ」を公表しました。これは、東洋大学学長の矢口 悦子さんが2022年3月2日に発表した学長メッセージの中の一文です。文化や歴史の違う者同士が平和に豊かに生きていくために何が必要か、武力に訴えることがどんなに無意味で悲しいことなのか、それぞれの大学のメッセージはどれも重いものでした。あれから2年がたった今も、ウクライナは戦禍の只中にあって人々は苦しんでいます。そして、パレスチナの人々もまた、昨年10月から、3万人以上が殺されるという、あってはならない事態にあります。「自他の文化を認め合う」という基本を今こそ世界中の人々が大事にすべきではないでしょうか。

西遠は、今日から3連休。来週5月1日には、体育大会が控えています。どうか天気が好転しますように! そして、生徒たちが互いに全力で競いながらも、自他を認め、輝きますように。