道徳「サヘル・ローズさんの言葉」2

先週5月22日に行った中学1年生の道徳、その感想が返ってきました。「サヘル・ローズさんの言葉」と題して行ったこの日の道徳では、サヘルさんが編んだ『支える・支えられる・支え合う』という本を紹介、日本人の若者が世界のほかの国々の若者に比べて「孤独」を感じている人の割合が多いことを何とか変えられないか、みんなで話し合いました。1年生の感想は、その棒グラフの横に書かれています。

今日は、1年生の感想、決意を少し紹介しましょう。「孤独」を感じる若者が多い日本の現状を変えていくために、自分たちにできることって何だろう? 1年生たちの胸の内です。

  • いつの間にか孤独になっているというケースが多いと思うので、孤独を感じていそうな人がいたら、そっと寄り添ってあげればいいと思いました。
  • 孤独を減らすには、周りの人が誰かのSOSに気づくことが大切だと分かりました。
  • インターネットを使っている時間を、誰かと話す時間に変える。
  • 家族との時間を増やす/相談できる人をつくっておく。
  • 無関心を関心に/いろんなことにチャレンジし、興味を持つ。
  • 「声をかける」「安心できる場所を作ってあげる」など小さなことからやっていく。同級生から広げていく。
  • みんな違うことを認め、「あの子みたいに」などと思わず、自分らしく生きることが大切だと感じました。
  • 誰かがやってくれると思うのではなく、自分から勇気を出して人を助けることが大切だと考えました。
  • 失敗したことや挑戦したことを誇りに思うことが大切。
  • 一人一人が支え合ったり、「どんな人だろう」と興味を持って見守ることが大事。
  • 一人一人が自分の思っていることを少しずつ話せるようになればいいと思った。
  • 当たり前を相手に押し付けない。
  • 周りの人と比べる必要はない。
  • 困っていたら手を差し伸べて「大丈夫?」と聞いて、話を聞いてあげたりしたい。
  • いつも気持ちを前向きに/自分の趣味をつくる/落ち着くものをつくる/みんなと話す(家族など)/たくさん笑う。
  • それぞれの国々の文化や習慣は違うので、互いに理解し合ったり、互いに支え合っていけたら、いじめや差別が少なくなると思います。
  • 偏見がなくなるように、例えばSDGsの5「ジェンダー平等」を進めていったらいいと思いました。
  • まずは自分から差別しないように心がけたいです。それができたら、友達にも、家族にも、差別しないように声をかけたいと思います。

50分間の道徳の授業で、考えたり話し合ったり発表し合ったりしたことを、もう一度おうちに帰って考えて、文にまとめてくれた1年生たち。
今日からできることがたくさん提案されていました。
まずは、クラス・学年の仲間と、孤独じゃない環境づくりをしていきましょう。
そして、それをどんどん社会に広めていってもらいたいと願っています。
1年生たちの子の思い、サヘルさんにも届きますように。